ケースレーインスツルメンツは、ソースメジャーユニット(SMU)「2600B」シリーズの前面パネルのUSBインタフェースを使用して、SMUと通信するためのAndroidベースのスマートフォン、タブレット用無償アプリケーション「IVy」を発表した。

同アプリケーションは、スマートデバイスのパン、ピンチ、ズーム、スワイプといった操作・表示機能、計測器との通信といったコンピューティング機能、Wi-Fi、Eメールなどの通信機能を利用するため、プログラムせずに、測定データの観測、計測器との通信、測定結果の共有が簡単に行える。同社のすべてのTouch、Test、Inventソリューションと同様、操作方法がすばやく学習でき、開発が容易に行えるように設計されている。また、指先による操作でテストモードをすばやく切り替え、時間とともに変化するDUT(被測定デバイス)の応答を観測し、測定結果をインタラクティブに解析することで、DUT特性をより詳細に調べることが可能になる。

さらに、独自のデザインにより、印加レベルとテスト結果のモニタリングを同時にコントロールできる。同機能により、回路のI-V特性の解析、DUTの安定度、応答時間またはドリフトが簡単に、視覚的に解析できる。そして、DUTの性能の変化はただちにグラフ表示に反映され、ピンチ、ズーム、スクロール操作により、詳細な解析またはトラブルシュートが簡単に行える。この他、移動体通信、Wi-Fi、Bluetooth、Eメール、またはDropbox、Google Driveなど、スマートデバイス内蔵の機能を利用することにより、テスト結果の共有手順が簡単になるとしている。

なお、同アプリは、Android(V 4.0以上)対応のスマートフォンまたはタブレット、および「2600B」シリーズの最新リリース(V 3.1.0)ファームウェアに対応している。11月5日よりGoogle Playから無料でダウンロードできる。

SMUと通信するためのAndroidベースのスマートフォン、タブレット用無償アプリケーション「IVy」の画面