ソリッドワークス・ジャパンは9月25日、都内で記者発表会を開き、3次元設計ソフトウェア・ソリューションの最新リリース版である「SOLIDWORKS 2015」の日本での販売を11月4日から開始すると発表した。

ソリッドワークス・ジャパンの鍛治屋清二社長

同製品ではユーザーの声を反映させた機能強化が数多くなされており、プロジェクト初期の製品構造決めや作業分担をひとつのツールで完結し、すぐにSOLIDWORKSデータとして展開できる「SOLIDWORKS Treehouse」や、機械加工、旋盤加工、板金に限られていたコスト計算範囲を鋳造、3D印刷、射出成形樹脂部品、鋼材/溶接まで広げるなど、その数は232件に上る。

「SOLIDWORKS Treehouse」のスクリーンショット

「SOLIDWORKS 2015」の機能強化数と内訳

同社によれば、特に日本のベータ版ユーザーから好評だったのはファイルサイズが縮小したことだという。平均して約50%のファイルサイズ低減を実現したことで、コストダウンにつながるとしてサーバ管理者などから特に高い評価を得たとのこと。

平均で50%のファイルサイズを低減

ベータ版ユーザーが気に入った機能トップ10

また、同発表会では同じく2014年11月にリリースを予定している「SOLIDWORKS MBD」も紹介された。MBDはModel-Based Definitionの略で、モデルそのものにPMI(製造情報)を定義することにより、図面を削減しながら製造工程を進めることを指す。同製品では3Dデータ上に寸法情報だけでなく、表示方向を入力することで、視点によって表示する寸法を切り替えることができるため、必要な情報へ簡単にアクセスすることができるという。

「SOLIDWORKS MBD」のスクリーンショット

「SOLIDWORKS MBD」を使用する流れ

なお、SOLIDWORKS MBDの価格はライセンスが45万円(税別)、サブスクリプションサービスが9万円(同)としている。