富士フイルムは9月18日、「アスタキサンチン」を摂取すると、紫外線を長時間照射しても、肌のシワ形成が抑制されるほか、経皮水分蒸散が抑制されることを確認したと発表した。

同研究成果は京都大学農学研究科 菅原達也 教授との共同研究によるもので、10月14日からトルコで開催される、「栄養補助食品・機能性食品国際学会(ISNFF)2014年大会」にて内容が発表される予定。

「アスタキサンチン」は自然界に広く分布している天然由来の抗酸化成分で、サケやエビ、カニなどに多く含まれるカロテノイドの一種で、機能性食品の原材料として使われている。トマトのリコピンや人参のβ‐カロテンなどのカロテノイドは活性酸素を消去する「抗酸化作用」をもつ成分として知られているが、「アスタキサンチン」は、これらのカロテノイドよりも強い抗酸化作用をもつ成分として注目されている。

肌の劣化は、活性酵素がコラーゲンなどを分解する酵素の産生を促すことが原因と考えられており、「アスタキサンチン」には活性酵素を取り除く効果があると推察される。また、肌の水分を守るバリア機能を維持するために重要なセラミドに影響を与えるとも考えられるという。

同社はこれまでに、「アスタキサンチン」が、抗酸化力を持つことで知られるコエンザイムQ10の約1,000倍以上もの抗酸化力を持つことを実証してきており、今後その優れた抗酸化力に着目して化粧品やサプリメントへの応用開発を進めていくとコメントしている。

シワ形成抑制効果を表したグラフ。アスタキサンチンを摂取していない「紫外線照射群」ではシワ面積率が1.4%に増加したのに対し、「アスタキサンチン摂取群」は0.6%に抑制された。

経皮水分蒸散量の抑制効果を表したグラフ。「紫外線照射群」は14.6g/m2・hに増加したのに対し、「アスタキサンチン摂取群」は11.9g/m2・hに抑制された