Avnet Electronics Marketing(EM)は、XilinxのFPGA「Spartan-6 LX9」を搭載したマイクロボード「AES-S6MB-LX9-G」を発表した。すでに受注を開始しており価格は1万1000円、出荷は第1四半期末を予定している。

「Spartan-6 LX9」を搭載したマイクロボード「AES-S6MB-LX9-G」

同キットを用いることで、汎用マイクロプロセッサを採用もしくは検討している設計者は、Xilinx製ソフトプロセッサ・コア「MicroBlaze」をSpartan-6環境で評価することが可能となる。また、同キットにはMicroBlazeを使った各種プロセッサ・システムをリファレンス・デザインとして同梱しており、ハードウェアおよびソフトウェア設計者の開発プロセスを簡素化することも可能だ。

同キットにはSpartan-6のほか、Low-power DDRメモリ、イーサネットポート、プログラマブル・クロックや2つのI/O拡張ポートを有している。付属するXilinxのソフトウェア開発キット(SDK)のライセンスを用いて、MicroBlazeソフトウェアコードの作成やデバッグを、一般的なEclipseベースの環境を用いて行うことが可能なほか、搭載されているTexas Instruments(TI)の新製品である省スペース型電力管理デバイス「TPS65708」の給電により、広範囲な入出力周波数範囲をプログラミング可能なフラクショナルPLLベースのクロックシンセサイザ、ならびにTI製CDCE 913が、スペクトラム拡散クロッキングをサポートしている。

「AES-S6MB-LX9-G」のブロック図