Texas Instruments(TI)は、最高96%の電力変換効率を実現した4Aスイッチ内蔵の昇降圧コンバータ「TPS63020」を発表した。

4Aスイッチ内蔵の昇降圧コンバータ「TPS63020」

同製品は、入力電圧範囲1.8V~5.5Vでありリチウム電池を2.5V以下の端子電圧まで使用でき、代表的な使用条件において、出力電圧3.3Vの降圧モードで3A、出力電圧3.3Vの昇圧モードで2.0Aを超える出力電流を提供するほか、軽負荷時に高い電力変換効率を実現する。

単セルのリチウム・イオン電池または2、3セルのアルカリ/NiCd/NiMH電池に対応し、2.4MHzと高いスイッチング周波数、1個のインダクタで動作する。パッケージは3mm×4mm×1mmの小型SONパッケージを採用しており、100mm2以下の実装面積でDC/DCコンバータ回路を構成することが可能となっている。

なお、同製品ならびに出力電圧3.3V固定の「TPS63021」の2製品がすでに量産出荷を開始しており、参考価格は1,000個受注時で2.50ドルとなっている。