Texas Instruments(TI)は、携帯機器のHDMIコントローラをサポートするHDMIインタフェース向けコンパニオンIC「TPD12S015」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、パッケージは0.4mmピッチのWCSPパッケージ(1.6mm×2.8mm)となっている。

「TPD12S015」

同製品は、8本の低容量ESD(静電気放電)クランプ回路、I2Cレベル・シフタ回路、DC/DCコンバータをはじめとした、HDMIインタフェースに必要な構成要素を内蔵しており、ピン配置はHDMI Class-Cコネクタのピン配列に適合することから、個別部品による構成と比較して、HDMIインタフェース向け基板実装面積を75%低減できるほか、総合的なコストの低減も可能だ。

2.3V~5.5Vのバッテリ電圧から5Vを発生する昇圧型コンバータを内蔵していることから、HDMIの5V出力ピンを駆動するための電源が不要。また、プルアップ抵抗およびエッジ-レート制御回路付き自動方向制御のレベル・シフタ回路を内蔵していることから、I2C用のケーブル・ドライバ回路が不要となっている。

さらに、DDCおよびCEC制御信号は、HDMI標準規格の規定(最高700pF)を超す750pF以上の容量を駆動できることから、より長いHDMIケーブルの使用が可能となっている。