Texas Instruments(TI)は、ARM CortexおよびARM9ベースのマイクロプロセッサ「Sitara」ファミリとしてARM9を搭載した「AM1x」シリーズ4製品と各種評価モジュール(EVM)を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、1,000個受注時の参考価格は6.55ドルとなっている。

Sitara「AM1x」シリーズの適用領域イメージ

今回発表されたのは「AM1808」「AM1806」「AM1707」「AM1705」の4製品で、最大動作周波数は375MHzもしくは450MHzとなっている。また、SATA、ユニバーサル・パラレル・ポート(uPP)、および独自機能であるプログラマブル・リアルタイム・ユニット(PRU)などを集積。PRUは、柔軟かつコンフィギュラブルなI/O制御を実現するもので、開発者はペリフェラル機能の拡張や、独自性を持たせたインタフェースを追加することが可能となることから、データ通信、ネットワーク通信、デバイス間通信、センサ通信などのスムースな実装を実現する。

さらに、同社プロセッサ「OMAP-L1x」とのピン互換性が確保されている。

なお、ソフトウェア開発キットとして、AM1808搭載の「TMDXEXP1808L」eXperimenter's Kit(参考価格445ドル)および「TMDXEVM1808L」 評価モジュール(同1,150ドル)、AM1707搭載の「TMDXEVM1707」評価モジュール(同845ドル)が用意されている。いずれもLinux kernel 2.6.33ベースのボード・サポート・パッケージ(BSP)、PRUコンフィグレーション・ツール、各種デモ(PRU CAN, PRU UARTおよびタッチスクリーン)が含まれている。また、Windows Embedded CEおよびその他OSのサポートは2010年後半の予定としている。