柏MF小西雄大 [写真]=兼子愼一郎

 新シーズン開幕を告げる“風物詩”ちばぎんカップ。記念すべき30回大会が31日に行われ、柏レイソルが2-1でジェフユナイテッド千葉を下した。

 ホームの柏はリカルド・ロドリゲス監督のもと磨いてきたポゼッションスタイルで、前半から千葉を圧倒。11分には中川敦瑛のゴールで幸先良く先制し、前半は千葉をシュート数「0」に封じ込めた。一度は追いつかれたものの、83分に久保藤次郎が切り返しから見事な決勝ゴール。千葉に競り勝ち、大会連覇を果たした。柏MF小西雄大は「追加点を取らないといけないゲームだったと思いますし、自分たちで苦しくしてしまった試合でした。やはりタイトルを穫るということから逆算すると、まだまだ隙がある。勝ちに持っていけたことはすごく良かったですが、より詰めていく必要があると思います」と振り返った。

 ボランチの位置で先発出場した小西は78分までプレー。柏はボール保持時に3バックの左右両サイドの選手が果敢に攻撃参加するため、古賀太陽と並ぶような形で最終ラインでプレーするシーンも多かった。「自分がセンターバック気味に入ることは今までもありましたが、まだ少し慣れない部分もあります。使う筋肉がボランチとは少し違うので、そういったところにも慣れていく必要がある」と述べた小西。武器の左足から放たれる長短のパスでリズムを生み出し、攻守両面で躍動した。

 小西は昨夏モンテディオ山形から加入。負傷の影響もあってリーグ戦6試合の出場にとどまったが、徳島ヴォルティス時代にロドリゲス監督の薫陶を受けた“チルドレン”の一人であり、すぐさまチームに順応。「ケガせず戦力として戦い抜くことは、一つの目標です」と語ったように、シーズンインから柏の一員として戦う今季にかける思いも強い。「前半からちょっと出し過ぎた感はあります(苦笑)」とキックオフからフルスロットルでピッチを駆け巡った。

 左足の配球に関しては、周知の通り一級品。今、小西が昨季よりも意識するのが「守備」の部分だ。「守備に関しては、前半は特に奪えるシーンがすごく多かった」と手応えも口にする。千葉が大きな展開で攻撃に転じようとした際には、FW石川大地に空中戦で競り勝つシーンもあった。一方で流れの中で最終ラインに入ることも多く、相手のカウンター対応も求められる。最終ラインは「気が抜けない」ポジションだ。「今日はいつもよりジャンプするシーンも多かったので、守備のところで疲れ方が少し違った」と明かす。

「立ち位置がボランチの時より、もちろん危機感はすごく上がります。一試合を通して体の疲労もそうですけど、精神面なダメージはいつもよりは大きいのかなと。気が抜けないですし、ひっくり返されてしまうと、1対1になってしまうようなシーンもある。僕自身はめちゃくちゃ足が速い選手というわけでもないので、立ち位置は誰よりも気をつけないといけないと思っています。特に今日の前半なんかはしっかりと集中してできました」

 しかし、比重を守備に置いているわけではなく、あくまでも大切なのは「バランス」。今季は攻守でレベルアップを図り「昨季成し遂げられなかったタイトルを獲得できるように」とチームの勝利に貢献していく構えだ。「自分にしか出せないものはあると思う。それはチームの助けになるはずなので、どんどん出していけたらなと思います」と力を込めた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

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