アプリサービス「マイポテ」は12月23日、毎月の「貯蓄額」「家賃/ローン支払い」に関する調査について、15の職種別にまとめた結果を発表した。調査期間は2020年8月、調査対象は全国47都道府県に居住する20~40代を中心とした個人で、有効回答は1万1,212人。

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「貯蓄額」「家賃/ローン支払い」が高水準の職種は?

  • マイポテアンケートレポート-職種別で見る月の貯蓄額-

「貯蓄額」と「家賃/ローン支払い」ともに高水準(貯蓄:5万1円~6万円、家賃/ローン支払い:7万1円~8万円)だったのは、「営業職」「医療系専門職」「金融系専門職」。一方、ともに低水準(同1円~1万円、同5万1円~7万円)だったのは、「販売・サービス職」「クリエイター・クリエイティブ職」だった。

  • マイポテアンケートレポート-職種別で見る月のローン支払い額-

「マイポテ」登録者の詳細をみると、「貯蓄額」「家賃/ローン支払い」ともに低水準だった「販売・サービス職」は、年収100万~500万未満、都内在住、20代が5割以上を占めた。また、「クリエイター・クリエイティブ職」は、エンタメ系の仕事に就いている登録者が多く、不規則な生活と収入が安定しない傾向があることから、「こうした職種の属性や特徴が、『貯蓄額』『家賃/ローン支払い』の水準結果に影響している」と分析している。

6つの職種に分けて調査した技術職については、「SE・インフラエンジニア・WEBエンジニア」が、他の技術職より「貯蓄額」が高かった。これは、「年収比較」のキーワードをきっかけに登録した人が多いことが反映された結果で、同調査では「お金への感度が高い意識の表れ」とみている。

また、「組み込みソフトウェア」と「機械・電気」は、他の技術職より「家賃/ローン支払い」が高い傾向となった。このうち「機械・電気」は、愛知や福島など製造業・工場の多い地域に住んでいる登録者が多く、終身雇用の働き方を望む傾向も比較的根強く残っていると考えられる。このような特徴から、「住宅に投資する傾向が見て取れ、今回のアンケート結果の様に『家賃/ローン支払い』が高い水準になっている」と推測している。