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【この記事のエキスパート】
整理収納コンサルタント/暮らしコーディネーター:瀧本 真奈美
株式会社クラシングR 代表取締役
化粧品会社勤務、看護師を経て転職。
整理収納コンサルタント、住宅収納スペシャリスト、時短家事コーディネーター(R)expert他、資格有。
出版書籍6冊、掲載誌は130冊を超える。
専門家として「サタデープラス」「ZIP!」「ラヴィット!」などメディア出演も多数。
SNS総フォロワー19万人のインフルエンサーとして暮らしを提案、執筆、講演、SNSコンサル業務、ショップ経営など幅広く活動している。
フローリングのような床へと簡単に模様替えができるウッドカーペット。本記事では、ウッドカーペットの選び方とおすすめ商品を紹介。経年変化を楽しめる天然木タイプや1畳サイズなど自由にカットできるタイプなど、和室をおしゃれに模様替えできる商品を厳選しました。
ウッドカーペットとは
ウッドカーペットとは、床材の傷みが気になったときや、畳のある和室を洋風に模様替えしたいときに、床に敷くだけですむカーペットです。
木目調はヴィンテージ感やあたたかみを演出してくれるので、お部屋の雰囲気ががらりと変わってイメージチェンジにぴったりです。業者にオーダーする必要がなく価格も手ごろなので、気軽に試すことができますよ。
■メリット
ウッドカーペットを使う最大のメリットは、和室を工事不要で簡単にフローリングの洋室にできることでしょう。使っていない和室を子ども部屋にするなど、ライフスタイルの変化に合わせてお部屋を使いやすくチェンジできます。
また、カーペットを取るだけで現状回復できるため、賃貸住宅のリノベーションにもぴったり。キズをつけたくない床の保護にも役立ちます。素材やカラーが豊富で、取り替えも自由自在。床が変わると部屋の雰囲気もがらりと変わって新鮮ですよ。
■デメリット
ウッドカーペットの材質や設置する床の材質にもよりますが、全体として通気性が悪くなることからダニやカビが発生しやすくなるのがデメリットです。
畳のうえに敷く場合には、特に注意が必要。畳の持つ吸湿調整機能にフタをすることになるため、定期的に換気をしてあげたり、設置する前に防虫・防カビスプレーの散布などを施すのもよいでしょう。
また、使わなくなった場合のゴミ捨ての手間や床面の滑りやすさから滑り止めワックスを塗るなど、必要な対策を考えておきましょう。
ウッドカーペットの選び方
それでは、ウッドカーペットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】素材やタイプ
【2】サイズ
【3】カラー
【4】板幅のサイズ
【5】裏地
【6】特徴や機能
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材やタイプをチェック
ウッドカーペットとひと口にいっても、仕様や素材が異なるさまざまなタイプの商品が販売されています。価格や見た目の印象だけで選ぶと後悔してしまうことも。タイプごとの特徴を理解し、自分に合ったタイプを選びましょう。
▼プリント化粧板タイプ:安い価格で手軽に模様替え
「プリント化粧板タイプ」は、合板の上に木目のプリントを施したウッドカーペットです。特殊なエンボス加工で凹凸を再現し、リアルな見た目にこだわったものもありますよ。美しい木目の部分だけをプリントしているため、複数枚並べても色の差が気になりません。
リーズナブルなのがいちばんの魅力ですが、扱いやすさも兼ね備えています。軽く敷き込みがラクで、耐久性にもすぐれた作り。表面がプラスチックで汚れや水に強く、ダイニングルームのように、食べものや飲みものをこぼして汚れがちな場所でも安心して使用できます。
▼天然木(無垢材)タイプ:本物の木目でぬくもりを感じる
天然の木材をそのまま加工した「天然木タイプ」は、無垢材ならではの風合いやぬくもりを感じたい方にぴったり。木の香りでリラックスでき、年月による色味の変化も楽しめます。
ほかのタイプに比べてやや高価なのが難点ですが、本格的な雰囲気を求めるなら天然木がおすすめです。
▼突き板タイプ:リーズナブルかつ本物にこだわりたいなら
「突き板タイプ」は、薄くスライスした天然木を合板の表面に貼ったもの。自然の木目の風合いを楽しみつつ、天然木だけのものよりお手ごろな価格で購入できるのが魅力です。
天然木そのままよりも水分量が均一に近づくため乾燥に強く、メンテナンスがしやすいのも特徴。ただし、同じところに負荷がかかりすぎると剥がれてくることがあるため、重いものの下に使うときは気をつけましょう。
▼ラグタイプ:カビが気になる方は通気性のよいものを
床全体に敷くほどではないという場合は、「ラグタイプ」も便利です。カーペットやフロアマットのように手軽に取り入れて、木目の雰囲気を楽しめます。布製のカーペットと違い水濡れに強いので、ダイニングテーブルの下やキッチンまわりにもぴったり。クッション性を生かしてキッズスペースに敷くのもおすすめです。
またカビが気になる方は、竹や藤制のラグタイプがおすすめです。吸湿作用と通気性にすぐれカビが発生しづらい環境をつくってくれます。
【2】サイズをチェック
畳の大きさは、地域や設計方法などで規格が異なります。全国の戸建て住宅で多く使われる「江戸間」では、1畳は176×88cmのサイズですが、集合住宅で使われることが多い「団地間」では170×85cmとやや小さめ。また、関西を中心に使用される「本間」の場合は191×95.5cmと大きめです。
ただしどの規格の畳サイズかは、住宅の種類や地域で厳密に分けられているわけではないので、部屋のサイズを実際に測ってから選ぶといいでしょう。その際、床に対してウッドカーペットの縦・横の長さがそれぞれ1cm程度小さいものを選ぶのがコツ。ぴったりのサイズだとうまく敷けないので気をつけましょう。
【3】カラーをチェック
床の色で部屋の印象はがらりと変わります。迷ったときはナチュラルカラーを選ぶのがおすすめ。どんなインテリアにもなじみやすく、お部屋が明るくやさしい雰囲気になります。ナチュラル系よりやや落ち着いた、オーク系のカラーも失敗が少ない色です。ドアの色や窓枠、家具の色調と合わせると統一感を出しやすくなりますよ。
お部屋の雰囲気をがらりと変えたいなら、個性的なカラーにも挑戦してみましょう。ウォールナットなどのブラウン系を選べば、高級感があり落ち着いた雰囲気に。白系は西海岸風のインテリアによく合います。ウッドカーペットなら交換がかんたんなので、どんなカラーにも気軽に挑戦できますよ。
【4】板幅のサイズをチェック
ウッドカーペットの板幅は4~5cmが主流ですが、幅広のほうがプリントされた木目の繰り返しの間隔が広くなり、よりリアルな木の模様に感じられます。また、リビングなどの広い空間には7~9cmの幅広のものを選んだほうが広々とした印象に。逆に、狭い空間では幅広のものを選ぶと単調に感じてしまうので、板幅が狭いものがおすすめです。
【5】裏地をチェック
湿気対策や床にキズが付くことを防ぐためには、裏地の材質に注目していきましょう。湿気対策には、通気性の良い素材である綿やメッシュ生地などでできた裏地が、キズ防止には、不織布やフェルト生地でできた裏地などが有効です。
【6】特徴や機能をチェック
ウッドカーペットは商品によって機能面にもさまざまな違いがあります。なかには敷くときの扱いやすさや、敷いた後の住環境に好影響をもたらしてくれる機能を持ったものも。どんな機能を備えたタイプがあるのか、代表的なものを見ていきましょう。
▼軽量タイプ:6畳用でも分割することで作業がラクに
業者に頼まず自分で敷けるウッドカーペットも、大きなものになると重くて作業がたいへんと感じることがあるかもしれません。軽い素材を使用したり厚みを減らしたりすることで、軽量化を実現した商品もあります。重さによる負担を軽減したい場合は、軽量タイプを選ぶといいでしょう。
なかには6畳用でも3畳分ずつ、2枚のカーペットに分かれたものも。1枚で敷くよりも作業がラクで、力の弱い女性でも手軽に扱うことができます。ウッドカーペット自体に重さがあるので、分割されていてもそれほどズレる心配はありません。つなぎ目部分がぴったり合うよう配慮されたものもあり、仕上がりもきれいです。
▼抗菌・消臭タイプ:ニオイや汚れが気になるなら
赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭の場合は、抗菌タイプを選ぶのがおすすめ。汚れた手で触っても菌の繁殖を防いでくれて、子どもが床をはったり寝転んだりしても神経質にならずに済みます。なかには、細菌やカビに対する抗菌作用だけでなく、付着したウイルスにも効果が期待できるものがありますよ。
また、消臭加工が施されたタイプなら、お部屋の気になるニオイも分解してすっきり。たばこを吸う方がいる家庭やペットを飼っている場合は、消臭タイプがおすすめです。
▼低ホルマリンタイプ:小さなお子さんがいるなら
ウッドカーペットの素材にはホルマリンが含まれます。健康を考えるなら、ホルマリンの放散量を抑えた「低ホルマリンタイプ」を選びましょう。ホルマリンはシックハウス症候群の代表的な原因物質。目がチカチカしたり、涙や鼻水、喉の痛みやセキといった症状を引き起こします。
日本産業規格(JIS)や日本農林規格(JAS)の「Fフォースター」など、ホルマリンの放散量が少ないことを示した商品もあります。子ども部屋などには、これらの基準を満たしたものを検討するといいでしょう。
▼セルフカット可能タイプ:自在にサイズを調整できる
部屋の間取りによっては、柱の関係で凸凹があるなど既成のサイズでは合わない場合もありますよね。セルフカットができるタイプなら、追加料金を払ってオーダーメイドをしなくても自分で大きさを合わせることができます。
板と板の溝に沿ってカッターナイフでカットできるのでかんたん。板部分も、のこぎりを使えば切断できます。いざ敷いてみたら大きすぎてうまく合わなかった、という場合でも調整できて便利です。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
まずは床のサイズを考慮して選びましょう
部屋のイメージチェンジができるウッドカーペット。まず、施工後のイメージをしっかりと持つことが大切です。床は部屋の多くの部分を占めるため、部屋のイメージを左右します。広い床ほどさまざまなインテリアに合うもの、飽きがこないものを選ぶと失敗がないでしょう。
また、施工の手間や、撤去することになったときの手間も考慮しておく必要があります。忙しい方はかんたんに敷ける、持ち運びがラクなものを選びましょう。