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【この記事のエキスパート】
ガーデニング研究家:はたあきひろ
1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。
奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として10年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。YouTubeチャンネル「園芸研究家はたさんの野菜づくりチャンネル」を発信。
土を掘り起こすために使う鍬(くわ)。本記事では、ガーデニング研究家のはたあきひろさん監修のもと、鍬(くわ)の種類ごとの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介。農作業向け・草取り向けの商品や、たけのこ堀りにぴったりな形状の商品など数多くある商品の中から厳選しました。
鍬(くわ)とは
「鍬」は家庭菜園やガーデニングにかせない道具です。別名、「ホー」とも呼ばれています。ただ、一口に「鍬」と言ってもその形や材質は多種多様です。その用途・使いやすさ・作業スタイル・安全性など、求められる条件によってさまざまなものがあります。
たとえば立って作業するのと座って作業するのとでは、おのずと使いやすい柄の長さも異なります。また、土の状態によっても適した鍬の形は違ってきます。家庭菜園の初心者の場合、ベストな鍬選びに苦労するため、選び方をしっかり確認して、商品を購入することが大切になります。
鍬(くわ)の種類
鍬の選び方にもいろいろな方法がありますが、作業内容にあわせた形の鍬を選ぶことは大切です。ここでは用途別に5種類の形の鍬を紹介します。
今回紹介する鍬には土を耕す以外に、畝(うね)づくりや雑草取りができる鍬なども揃えました。使い道に応じた鍬を選ぶことによって、農作業の効率UPにつながります。
平鍬:雑草とりや野菜の収穫向け
「平鍬」とは長方形の一枚刃でできた鍬のことです。オーソドックスな鍬のひとつですね。これはやわらかい土を扱うのに適した鍬です。
また、畑を耕す以外にも畝立て(畝を作る作業)や土寄せ(植物の根元に土を寄せる作業)排水溝を掘る作業にも適しています。このように、多種多様な作業に適した万能な鍬、それが「平鍬」です。
唐鍬:堅めの土を起こす作業向け
「唐鍬(とうぐわ)」は「平鍬」よりも刃に厚みがあり重量がある鍬です。厚みと重量を活かして荒地を耕したり、硬めの土を掘り起こすのに適しています。粘土質の固まった土や、山林を掘り起こす際の根切りをすることも可能です。
備中鍬:粘土質の土を起こす作業向け
「備中鍬」は刃が3~4本に分かれており、まるでフォークのような形をしているのが特徴です。長所は「平鍬」よりも土離れがいいところ。刃につきやすい土を耕すのに向いています。かたい土を砕いたり、ほぐしたりするのにも適した鍬です。
また、石の多い土壌では土を掘り起こして混ざっている石をかき集めることができます。粘土質の土壌で固まった土を砕くのにも適しています。このように幅広い用途に適しているので別名「万能鍬」と呼ばれています。
草刈鍬:雑草の刈り取り向け
「草刈鍬」、別名「三角ホー」と呼ばれる鍬は雑草などを刈り取るのに適した鍬です。三角形に尖った刃先は土に食い込みやすく、雑草を根元から刈り取ってくれます。また、この鍬は柄が長いので草を刈り取る際立ったまま作業が可能。
中腰にならなくても済むので、腰への負担がかかりにくいのが長所です。この「草刈鍬」が1本あるだけで、草刈り作業の効率が大幅にUPすることでしょう。
片手鍬:家庭菜園などの作業向け
あまり広くない場所でのガーデニングや家庭菜園に適した鍬が「片手鍬」です。「片手鍬」は文字どおり片手で使えるコンパクトな鍬のことです。
サイズは小さいながらも、普通サイズの平鍬同様、いろいろな作業がこなせます。しかも、ラクに持ち運べるし、収納の際も場所を取りません。
この「片手鍬」には平型と爪型、2種類の刃がついたものもあり「イカ型片手鍬」と呼ばれています。
鍬の選び方
それでは、鍬の基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】刃や柄の材質
【2】柄の長さ
【3】刃と柄の部分に留め具がついているか
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】刃や柄の材質をチェック
鍬の刃や柄の材質は木製や金属製など、さまざまなものがあります。そのため、どの材質を選んだらいいかわからず迷ってしまう方もいるかもしれません。
素材にもそれぞれ長所や短所があります。ここでは、鍬を選ぶ際にどのようなものを選んだらベターなのかを状況別にご説明します。
土ぎれがよくサビにくい「ステンレス刃」
ステンレス刃の長所は土切れのいいところ。刃に土がくっつきにくく、お手入れがラクにできます。
また比較的軽量なので扱いやすいです。ただ、重量が軽いということは鍬の重みで土を耕すことができないので、余分な力が必要になります。そのためステンレス刃の鍬はかたい土を耕すのにはあまり向いていません。
軽くて使いやすい「アルミ製」の柄
鍬の柄に使われている素材は木製やアルミ製が主流です。木製の柄は重量があるので、その重さを利用してかたい土を比較的ラクに耕すことができます。
しかし、家庭菜園などのやわらかい土を耕すだけなら、たいした力を必要としません。その場合は、アルミ製で充分です。アルミはとくに女性やお子さま、高齢者の方などにおすすめしたい素材です。
【2】柄の長さをチェック
鍬の柄の長さは作業スタイルに合わせて変えましょう。そうすることで、体にかかる負担を減らすことができます。また、適切な長さの鍬を使うことで作業効率もよくなります。柄の長さは鍬を選ぶ際の大切な要素のひとつです。
座って作業をする方は「短い柄」を
座って作業をする場合は柄の短いものがおすすめです。なぜなら、座って長い鍬を扱おうとすると柄の根元側を持たざるを得なくなります。
たとえば「片手鍬」。この鍬は柄が短く扱いやすいので座っておこなう作業に向いています。
立って作業をする方は「長い柄」を
しゃがむ作業は腰に負担がかかりがちです。立って土を耕すなどの作業をする際、短かすぎる柄の鍬を使うと当然しゃがむことになり、腰がつらくなります。その場合は長い柄の鍬を使うと腰に負担がかかりません。
鍬のなかには柄を切って使うことができるものもあります。また、土の傾斜角度や身長に応じて柄の長さを調節できるものもあり、おすすめです。
【3】刃と柄の部分に留め具がついているかチェック
鍬の刃は意外に鋭いものです。作業中、万が一にも柄から外れてしまったら当たって怪我をする可能性もあります。
そのため、鍬は刃と柄の部分に留め具がついたものを選ぶと安心です。留め具はL字型になっていて、刃の部分が外れないように引っ掛けて柄に固定してあります。もし手持ちの鍬が留め具のないタイプのものだとしても、留め具は市販されているため買って後から取りつけることも可能です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)