"アストロノーツスヌーピー"と宇宙を学べるイベント『FIRST BEAGLE IN SKYTREE!-アストロノーツスヌーピーと宇宙を知ろう-』が、2019年7月18日より、東京スカイツリー(東京都墨田区)で始まった。期間は今年10月14日(月・祝)まで。

東京スカイツリーを宇宙ステーションに見立て、日本初公開となるグラフィックノベルのアートを使用した装飾や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力による展示品などが楽しめるほか、限定のオリジナルグッズやカフェメニューの販売など、多彩な催しが盛りだくさんとなっている。

宇宙ファンで『ピーナッツ』ファンでもある筆者、さっそく訪れる機会があったので、その模様をお伝えしたい。

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    "アストロノーツスヌーピー"と宇宙を学べるイベント『FIRST BEAGLE IN SKYTREE!-アストロノーツスヌーピーと宇宙を知ろう-』

東京スカイツリーが宇宙ステーションに!

東京スカイツリーは、2012年5月22日に開業した電波塔・展望施設で、高さ634mの世界一高い自立式電波塔として知られる。

その途中、高さ350mの場所には天望デッキがあり、さらに高さ450mには「天望回廊」というガラス張りのチューブ型の回廊があり、東京の町並みを眺めながら、まるで空中を散歩しているような感覚を味わうことができる。

今回のイベントでは、この天望回廊を「スカイツリー宇宙ステーション」に見立て、アストロノーツ(宇宙飛行士)スヌーピー率いる『ピーナッツ』の仲間たちとともに、宇宙飛行士になって宇宙を目指そう! という趣旨となっている。

イベントへは、通常の東京スカイツリーの入場チケット(天望デッキ、天望回廊の各入場券)のみで入場でき、特別な料金などは不要。また、特典付きの前売り券もある。

旅のはじまりは、高さ350mにある天望デッキから。ここから天望回廊へ、「天望シャトル」と名付けられたエレベーターで登る。ドアの窓からは広々とした眺望が広がり、さながら宇宙船に乗っているよう。また、エレベーターの中には、日本初公開となるスヌーピーのグラフィックノベルのアートを使用した装飾が施されており、気分も盛り上がる。

エレベーターを降りると、そこはスカイツリー宇宙ステーション。アストロノーツスヌーピーと仲間たちが出迎えてくれる。もちろん記念撮影も可能。ここを含め、写真撮影は自由。また、多くの展示や写真スポットは、iPhoneのカメラなど一般的なスマホやコンデジのレンズなら十分に全員が入る大きさになっているので、気軽に撮影してインスタなどにアップしよう。

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    イベントが開催されている天望回廊へ登るエレベーターの中から、早くもスヌーピー尽くし。さっそく気分が盛り上がる

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    エレベーターを降りると、アストロノーツスヌーピーと仲間たちがお出迎え

続いて、いよいよ天望回廊に。右手の窓からは東京の街を一望でき、そして左手の壁面には、今年で50周年を迎えたアストロノーツスヌーピーや、宇宙にまつわる豆知識などが紹介されている。また、いたるところにさまざまな格好や表情をしたキャラクターがいるので、ぜひ"推し"の前で写真を撮りたいところ。

また、窓にもスヌーピーの親友ウッドストックのイラストがあり、彼らといっしょに空を飛んでいる気分で、東京の街を眺めることができる。

さらに先に進むと、宇宙についてもっと深く学べるゾーンに。ここではJAXAの協力により、衛星や探査機、宇宙服などが展示。筆者が見学した際には金星探査機「あかつき」や小惑星探査機「はやぶさ」の模型のほか、NASAの船外活動用の宇宙服があった。展示物は時期によって変わり、8月20日からは「はやぶさ2」やロシアのソーコル船内服などが展示されるという。こうした展示品を紹介するパネルも特製で、スヌーピーと仲間たちのコメントが散りばめられており、とても楽しい。

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    天望回廊の壁面には、今年で50周年を迎えたアストロノーツスヌーピーの紹介や、宇宙にまつわる豆知識が展示

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    JAXAの協力により、小惑星探査機「はやぶさ」などの模型のほか、NASAの船外活動用の宇宙服などが展示(時期によって変更)

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    窓のところどころにもスヌーピーの親友ウッドストックのイラストがあって楽しい

そして地上451.2mにある最高到達点「ソラカラポイント」では、宇宙船を模したフォトスポットが設置。宇宙の不思議な空間を味わいながら、インパクトのある写真を取ることができる。

その先には、2014年に米国で発売され、日本では今回が初公開となるグラフィックノベル『THE BEAGLE HAS LANDED, CHARLIE BROWN!』のアートや、シュルツスタジオによるスケッチ画の複製などが展示。『ピーナッツ』ファン垂涎の見どころとなっている。

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    地上451.2mにある最高到達点 ソラカラポイント では、宇宙船を模したフォトスポットが設置

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    日本初公開となるグラフィックノベル「THE BEAGLE HAS LANDED, CHARLIE BROWN!」の展示も豊富

また、このイベントの開催期間中のみ、天望回廊内に特設ショップがオープン。プリントクッキーやキーホルダー、トートバッグなど、どれもかわいいデザインでつい買い占めたくなる。これらの商品は通販や他のお店などでは買えないので、思い残すことないように。

さらに、天望デッキ フロア340にある「SKYTREE CAFE」では、イベント期間中、限定オリジナルカフェメニューを販売。

月に降り立ったスヌーピーがゴルフをしている姿がかわいい「月面ティラミス」や、キャラメルアイスのチャーリー・ブラウンを浮かべたアイスカフェラテなど、舌でも目でも楽しめるメニューが用意されている。筆者も試食させていただいたが、どれも美味しかった(あまりのかわいさに食べるのがちょっとためらわれたけれど……)。

このほか、イベント開催期間中、アストロノーツスヌーピーによる特別グリーティングや、特別ライティングの点灯、JAXAの職員による特別講演会、望遠鏡を作るワークショップなども開催される。

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    特設ショップでは、プリントクッキーやキーホルダー、トートバッグなど、ここでしか買えないグッズがたくさん

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    天望デッキ フロア340にある「SKYTREE CAFE」では、イベント期間中、限定オリジナルカフェメニューを販売。かわいくて食べるのがちょっとためらわれる……

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    8月9日、9月14日にはアストロノーツスヌーピーによる特別グリーティングも開催。詳しい時間や参加方法などは公式サイトを参照のこと

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    イベント開催中の一部の期間では、オレンジ色の宇宙服を着たアストロノーツスヌーピーをイメージした特別ライティングの点灯も行われる

スヌーピーたちと宇宙について学んだあとは、ぜひ東京スカイツリータウンにある「コニカミノルタプラネタリウム"天空"」にも足を運びたい。

現在上映中の『君に届けたい流れ星 songs by 東方神起』では、韓国出身の人気デュオ・東方神起の楽曲とともに、漆黒の夜空に輝くリアルな星を楽しむことができる。さらに、声優の小野賢章さんによる、落ち着いた優しい声が、流れ星についてときにロマンティックに、ときにアカデミックに解説し、観客をきらめく星空の世界へ誘う。

また、7月20日(土)から9月1日(日)には、「ちびまる子ちゃん」のプラネタリウム作品『プラネタリウム ちびまる子ちゃん それでも地球はまわっている』を上映。「地球は回っている?それに気づいたのはだれ?」と疑問に感じたまる子が、お馴染みのキャラクターたちとともに地球の不思議を探求する完全オリジナルのストーリーとなっている。

東京観光やショッピングでちょっと足を伸ばしたり、夏休みの自由研究の題材にしたり――この夏はスヌーピーとその仲間たちといっしょに、まさに宇宙尽くし、"宇宙充"な一日を楽しもう!

なお、営業時間や入場料など含め、イベントの詳細は公式サイトをチェックしてもらいたい。

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    東京スカイツリータウンには「コニカミノルタプラネタリウム"天空"」もある。スヌーピーたちと宇宙について学んだあとに訪れれば、まさに宇宙尽くし、"宇宙充"な一日を楽しめる

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    コニカミノルタプラネタリウム"天空"にある三日月シート。三日月に腰かけて星空を眺めるような体験を味わうことができる、形状から材質、デザインに至るまで全てオーダーメイドで製作された3席限定の特別席 (C) コニカミノルタプラネタリウム

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