ヤマハ発動機は、1000ccエンジンを搭載するスーパースポーツバイク「YZF-R1」を、国内で6月15日より発売する。価格は141万7,500円。なお同社の1000ccスーパースポーツモデルの国内発売は初となる。

YZF-R1 ※ディープパープリッシュブルーメタリック C

従来、「YZF-R1」シリーズは国内では正規に販売されず、輸出された後に卸業者や販売店などが輸入し、国内で販売する"逆輸入"が行なわれていた。しかし今回のモデルは先に発表された「VMAX」同様、正規の国内販売となる。これはスーパースポーツの頂点である1000ccモデルの国内販売を期待する声にメーカーが応えたもの。

新「YZF-R1」は、同シリーズの6代目となる。motoGPマシン「YZR-M1」同様のクロスプレーン型クランクシャフトを採用。左側2気筒、右側2気筒のそれぞれ隣り合うピストンの配置を4分の1回転(90度)ごととし、クランク変動を相殺。リニアなコントロール性に寄与するトルク特性を引き出しているという。

最高出力・最大トルクは107kW(145PS)/11,000rpm、99Nm(10.0kgfm)/10,000rpmと、欧州仕様(フランス仕様を除く)の133.9kW(182PS)/12,500rpm、115.5Nm(11.9kgfm)/10,000rpmよりも若干下げられている。車両重量は212kgで、こちらは欧州仕様よりも6kg重くなった。そのほか、フレームやサスペンションなどは欧州仕様と変わらないので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。

主な仕様は以下のとおり。全長2,070mm×全幅715mm×全高1,130mm、ホイールベース1,415mm、シート高835mm、水冷・4ストロークDOHC並列4気筒F.I.エンジン、997cm3(ボアφ78.0mm×ストローク52.2mm)、セル式スターター、タンク容量18L、タイヤサイズ:前120/70ZR17M/C(58W)、後190/55ZR17M/C(75W)。カラーリングは、ディープパープリッシュブルーメタリックC、ブルーイッシュホワイトカクテル、ブラックメタリックXの全3色。

ブルーイッシュホワイトカクテル

ブラックメタリックX

テールライトにはLEDを採用。マフラーエンドの形状も独特

リヤショックユニットは圧側減衰2WAY調整が可能

メーターパネル、ハンドル回り

新設計のアルミ製デルタボックスフレーム

ショート化設計のマフラー。スタイリングのマス集中感・凝縮感に寄与

軽量アルミ鍛造ピストン。78×52.2mmのショートストローク型

ツイン・インジェクター型インジェクション

YZF-R1とmotoGP世界チャンピオン、バレンティーノ・ロッシ