クライスラー日本は、フルモデルチェンジを行なったミニバンの「グランドボイジャー」2008年モデルを17日より発売すると発表した。同モデルは2007年のデトロイトモーターショーで初めて公開され、東京モーターショーにも出展されたもの。価格は「ツーリング」が460万9,500円、「リミテッド」が546万円、同パワーガラスサンルーフ付が561万7,500円となる。
同社の「グランドボイジャー」はミニバンの元祖ともいえるモデル。1983年のデビュー以来、クライスラーのミニバンは全世界で累計販売台数1,200万台を達成している。今回のグラインドボイジャーのモデルチェンジは7年ぶり、デビュー以来5代目となる。また、従来のグランドボイジャーは「ボイジャー」のロングホイールベース版という位置づけだったが、今回のモデルチェンジでグラインドボイジャーに統合され、ショートホイールベース版は予定されていない。
新型グランドボイジャーのボディは、全長5,145mm、全幅2,005mm、全高1,755mm、ホイールベース3,080mmと、従来のグランドボイジャーより全高で35mm、全幅10mm、ホイールベース50mm拡大された。全高は変わらない。またルーフの幅を152mm拡大するなど、外寸の拡大以上に室内は広く設計され、ゆったりとした室内空間を実現している。
高張力熱間プレススチールの採用やボディ剛性の改善により、車体のNVH(騒音、振動、ハーシュネス)が減少。コイルスプリングを採用した新開発ツイストビーム リアアクスルや新たなサスペンション構造により、安定性と乗り心地も向上したという。また、空力形状を改善した新型ルーフラック クロスバーやシールを改善した新型フロントドア、空力特性に優れたドアミラーなどによりウィンドノイズも低減。そのほか、シールやボディ充填剤の追加、エンジンルーム内の対策、ダッシュボード内部のサイレンサーの改善などにより高い静粛性を実現している。
搭載されるエンジンは、新型の3.8L(リッター)の60度V型6気筒ガソリンエンジン。最高出力は142kW(193ps)/5,200rpm、最大トルクは305Nm(31.1kgm)/4,000rpm。ミニバン向けの主力エンジンとして改善と高度化を進めてきたもので、鉄製ブロックとアルミ製シリンダーヘッドを採用しており、耐久に優れているという。組み合わせられるトランスミッションは6速オートマチックとなる。
インテリアでは、2005年に導入され高い人気を得た「Stow'n Go」(2列・3列目床下収納シート)を標準装備。豊富な収納スペースが出現する。さらに「リミテッド」モデルにはボイジャー初となるパワーリクライニング機能を備えたワンタッチ電動格納3列目シートを採用した。ボタンひとつで8通りのアレンジを可能にしている。Dピラー内蔵パワーリフトゲートスイッチや充電式脱着懐中電灯(リアカーゴエリアに設置)なども、利便性を高めるために新たに装備された。
照明は住宅照明のトレンドを取り入れ、オーバーヘッドの間接照明を標準装備とした。インストルメントパネルとドアトリムに木材を採用し、現代的な室内空間を演出。シート地は「ツーリング」がファブリック、「リミテッド」は本革シートとなる。さらに「リミテッド」にはHDDナビゲーションシステムも標準装備される。
安全面では、左ドアミラーにサイドビューカメラを装着し、ドアミラーでカバーできない左フロントタイヤ付近からボディ側面の路面を確認できるようにした。モニターはドアミラー近くに装着されているため、左側確認時に同時に見ることができる。そのほか、トラクションコントロールやブレーキアシストを搭載したESP、全列サイドカーテンエアバッグ、フォースリミッター付プリテンショナーシートベルト(フロント)などを標準装備する。