米General Motors(GM)は、車線変更などに伴う衝突事故回避をサポートする新システム「Lane Departure Warning」(LDW)と、「Side Blind Zone Alert」(SBZA)の採用を正式に発表した。今夏発売のビュイック・ルセーヌ(Buick Lucerne)2008年モデルのオプション装備となるほか、キャディラックのCadillac STS/DTSの最新モデルに採用される予定。
LDWは、時速35マイル(約56km)以上で走行中にウインカーを出さないまま走行車線から外れようとすると、直ちにインパネのメーター上部に警告ランプを表示し、警告音を鳴らすシステム。フロントガラス側のバックミラー裏面に装着された特殊カメラによって、リアルタイムに測定が行われるという。
SBZAでは、車体後部に装備されたレーダーセンサにより、サイドミラーの死角となる部分に走行車両を検知すると、サイドミラー上へ警告サインを点灯。隣の車線の死角エリアを併走する車両に誤って衝突してしまう事故を、未然に防げるようになっている。
新システムの試験走行を行うビュイック・ルセーヌ |
ウインカーを出さないまま走行車線から外れると… |
LDWが作動して警告ランプが表示される |
車体後部にレーダーセンサを装備 |
サイドミラーの死角となる部分に走行車両を検知すると… |
SBZAが作動して警告サインが点灯する |