クラウドサービスの普及によって、ファイルのやりとりやさまざまな情報の管理を、インターネットを通じて行う企業は増えている。そのため、自社内にサーバーを設置する企業が少なくなってきているのは事実だ。そもそも「サーバーと言えばクラウド」という認識を持つユーザーも多いだろう。

しかし社内にサーバーを置くことのメリットは、未だに大きい。大容量ファイルを頻繁にやりとりしたり、工場内の管理や運営、AIによる複雑な処理や計算など即応性が重視されたりする環境では、やはり社内サーバーを利用したほうが便利なのだ。

デルが2021年10月に発売した「Dell EMC PowerEdgeサーバー」の新モデルを導入すれば、さまざまなビジネスをスピーディーに進められるようになるし、DX(Digital Transformation)を一歩先に進めるための足がかりになる。

  • PowerEdgeタワーサーバー

即応性重視なら社内サーバーは欠かせない

クラウドサービスの利点は、まずインターネットを通じて簡単にアクセスできることだ。そしてサービスを利用するために、拠点ごとにサーバーを設置しなくてもよい。使い勝手の面ではメリットは大きいのだが、デメリットもある。そのもっとも大きなものは、スピードと即応性だろう。

例えば数十~数百GBのファイルを日常的にやりとりするような業務の場合、クラウドサービスをメインのストレージとして利用するのは効率が悪すぎる。ファイルのやりとりにインターネットを介するため、作業を始めるためにファイルをダウンロードしたり、確認や修正などの作業後にアップロードしたりする際に長い時間がかかる。

しかし社内にファイルをやりとりするための「ファイルサーバー」を設置している場合、こうした問題は発生しない。有線LANや最新の無線LAN規格に対応した社内ネットワークを構築している環境であれば、スピーディーにファイルをやりとりできるからだ。

研究開発用のシステムでも同じことが言える。AIや大規模なプロジェクトでビッグデータを扱う場合、処理が必要なファイルの容量は極めて大きくなり、その頻度も高い。こうしたファイルをクラウドでやりとりするのは、やはり無理があるのだ。また処理済みのデータやその確認、フィードバックを行うにも、高性能なサーバーを社内に設置した方が素早く作業できる。

工場などで業務や品質管理用のシステムでも、クラウドサービスが利用されるようになってきた。管理者が現場にいなくても管理しやすいというメリットはあるが、いざトラブルが起きた際、情報伝達の遅れから対応が遅れてしまうこともあるようだ。

しかし社内に設置したサーバーで管理している場合は、対応や状況確認も迅速に行えるため、トラブルが起きた場合でもダメージを最小限に抑えられる。修復データの転送やパッチ対応などもスピーディーに行えるため、やはりメリットは大きい。

タワー型サーバー「Dell EMC PowerEdge」の新モデルが登場

デルが2021年10月に発表した「Dell EMC PowerEdge サーバー」シリーズの新モデルは、こうしたニーズに対応するためのサーバー機器だ。

CPUにIntelの「第3世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー」を採用する「Dell EMC PowerEdge T150」シリーズでは、一般的なミドルタワー型デスクトップPCによく似たデザインの筐体を採用する。

  • コンパクトな筐体を採用するDell EMC PowerEdge T150

    コンパクトな筐体を採用するDell EMC PowerEdge T150

また横幅17.5cm、奥行き45.4cm、高さは36cmと、一般的なサーバーと比べるとサイズがかなりコンパクトで、設置場所を選ばない。また動作音も低く抑えられており、室温35℃の環境では24dB、室温28℃の環境ならさらに低く23dBというノイズレベルを実現したという。これは、ささやき声や静まりかえった深夜の郊外の状況に近いノイズレベルだ。

ファイルサーバーは24時間電源を付けっぱなしにして利用することが多いだけに、コンパクトで静かに利用できることは大きなメリットとなる。価格も安く、特に小規模オフィスなどで導入しやすいサーバーだ。

同じくCPUに第3世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリーを採用した「Dell EMC PowerEdge T350」では、2台の電源ユニットを組み込み、片方が壊れた状態でもシステムを止めることなく運用できる冗長化機能をBTOで選択できる。

  • 電源ユニットの冗長化システムを採用するDell EMC PowerEdge T350

    電源ユニットの冗長化システムを採用するDell EMC PowerEdge T350

電源ユニット自体も簡単に差し替えられるホットプラグ対応なので、故障が発生した電源ユニット部分を交換するだけでもとの状態に戻せる。ストレージに関しても冗長化とホットプラグに対応しており、重要なデータをより安全に保存して運用したいユーザーに向いている。

2021年10月に発売されたモデルのなかでは最上位モデルにあたる「Dell EMC PowerEdge T550」では、第3世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリーを2基まで搭載できる。またNVIDIAのプロフェッショナル向けGPU「NVIDIA A40」を搭載するビデオカードを2枚まで組み込み、AIや仮想環境に関する高度な計算や処理が行える。

  • AIによる高度な処理もサポートするDell EMC PowerEdge T550

    AIによる高度な処理もサポートするDell EMC PowerEdge T550

また、一般的なサーバーシステムだとメーカーサポートの保守期間は5年間が主流だが、Dell EMC PowerEdgeシリーズでは7年間のサポートを標準で提供する。サーバーに組み込まれるコンポーネントの性能や耐久性の向上もあって、最近は導入したサーバーを長く利用することが増えてきた。より長い期間、メーカーのサポートを受けながら安心して利用できるのは、大きなメリットと言える。

UPSとのセットモデルも用意するキャンペーンを展開中

現在デルでは、こうしたDell EMC PowerEdgeサーバーシリーズを導入することで社内のDXを推進する「待ったなしDXキャンペーン」を展開中だ。高機能なDell EMC PowerEdgeサーバーを、45~47%引きという大きな割引価格で購入できるほか、UPS(Uninterruptible Power Supply、無停電電源装置)とのセットモデルも用意している。

  • 待ったなしDXキャンペーンでは、デルのサーバーとUPSのセット販売も展開している

    待ったなしDXキャンペーンでは、デルのサーバーとUPSのセット販売も展開している

バッテリーを搭載しないデスクトップPCやサーバー機器では、コンセントからの電流が瞬断したり、落雷で停電すると電源供給がストップしてしまうため、ファイルが損傷したり組み込まれているストレージなどのコンポーネントが故障することがある。

しかしUPSでは内部にバッテリーを搭載しており、コンセントからの電源供給がなくても短時間ならPCやサーバー、各種電子機器に電源を供給できる。また瞬断が発生しても接続している機器に影響がないよう、急激な電圧降下が発生した場合にはバッテリーからの給電に切り換える機能もある。

重要なデータを保存しているサーバーを運用するなら、こうしたUPSを組み合わせるのは当然のことである。今回のようなキャンペーンを利用してサーバーやUPSを導入すれば、コスト削減にも大いに貢献するだろう。

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原稿 竹内亮介

監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
   広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也

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