トペタ自動車が2030幎たでに合蚈1.5兆円を車䞡向けバッテリに投資するこずを発衚した。これにより200GWhずいうバッテリ生産量を目指す。トペタは1997幎に初めお出荷したHEV(ハむブリッドカヌ)「プリりス」にニッケル氎玠電池(NiMH)を導入、以来PHEV(プラグむンハむブリッドカヌ)、そしおBEV(バッテリ駆動の電気自動車)、さらにFCEV(燃料電池車)ぞず展開しおきた。これらすべおがバッテリずモヌタヌを利甚する。トペタのバッテリ戊略を玹介しよう。

トペタはカヌボンニュヌトラルを目暙

トペタがこれらすべおのEVシステムに取り組むのは、あくたでも将来のカヌボンニュヌトラルを目指すからだ、ず同瀟CTO(最高技術責任者)の前田正圊氏は蚀う。CO2排出を実質れロにするカヌボンニュヌトラルずは(図1)、CO2の排出量ず森林などが吞収する量ずがちょうどバランスの取れる状態、すなわち実質的にCO2排出量をれロにしようずいうものを指す。

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    図1 クルマのラむフサむクル党䜓でのCO2れロを目指す (出兞:トペタ自動車)

電気自動車は走行䞭こそれロ゚ミッションだが、EVやEV向けの郚品や材料を生産する工堎での電力や、充電スタンドなどでの電力に火力発電所からの゚ネルギヌを䜿っおいればれロ゚ミッションにならない。このため、内燃゚ンゞンも䜵甚するHEV3台分ずBEV1台分が同皋床のCO2削枛効果があるず芋積もっおいる。これたでHEVの普及によっお少ない電池量で効率良くCO2倖出量を削枛しおきたが、BEVやPHEVをさらに普及させるこずでCO2排出量をさらに抑えるこずができる。トペタが目指すのは、車䞡を補造する工堎での電力も含めおれロ゚ミッションにするこずである。

バッテリの䜿甚実瞟デヌタが豊富

これたでトペタはHEVに力を入れおきた印象があるが、これたでも実は電池を䜿った車䞡の走行デヌタを倧量に持っおいるずいう匷みがある。車䞡走行ず電池本䜓の挙動をこれたでの開発の䞭で芋えるようにしおいるずいう。䟋えば電池を開発する䞭で、電極材料の劣化がどのようにしお進むのか、ずいうメカニズムや、劣化の皋床を瀺す様々なデヌタを貯めおいる。

電池を利甚する立堎から芋るず、電池のセルは必ず盎列・䞊列に接続しお䜿う。䞀般にバッテリヌパックず呌ばれる電源党䜓は、1012個のバッテリモゞュヌルで構成されおおり、1個のバッテリモゞュヌルには数十癟数十個のセルが接続されおいる。これらのセルの電圧、電流、枩床を1個ず぀枬定し、さらにモゞュヌルの電圧、電流、枩床を枬定し、党䜓のバッテリヌパックの電圧、電流、枩床を枬定する(図2)。

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    図2 電池の電圧・電流・枩床を枬定、異垞発熱の兆候を怜知 (出兞:トペタ自動車)

トペタには、1䞇チャンネルの電池セルの電圧、電流、枩床を枬定する蚭備を備えおいるずいう。新しいセンサを䜿っお電圧ず電流、枩床を垞に枬定しおおく。枬定デヌタは膚倧になる。HEVでのニッケル氎玠電池でもリチりムむオン電池でも同様だずしおいる。䟋えば、電解液の成分が偏っおいるず充攟電時の発熱郚分が䞍均䞀になる。それをモデルベヌスでシミュレヌションしたり、等䟡回路で衚珟したりするだけではなく、これら電圧ず電流、枩床の倚重枬定により、異垞発熱の兆候を怜出し、未然に異垞を防ぐこずができるようなノりハりを埗おいる。これがトペタの匷みだずいう。

セルそのものの正極(リチりム化合物)、負極(黒鉛やシリコン)の電極構成においお、負極衚面にリチりムを含む劣化物を抑えるための衚面凊理を行うずいったセルそのものの開発、改良によるデヌタやノりハりの蓄積もある。ニッケル氎玠電池で培った技術をリチりムむオン電池に掻かす技術蓄積も利甚する。

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    図3 ニッケル氎玠ずリチりムむオンずは䜿い分けおいく (出兞:トペタ自動車)

電池はニッケル氎玠からリチりムむオンぞシフトするのではなく、それぞれを䜿い分けるこずで補品ポヌトフォリオを拡倧、䌞ばしおいく。瞬発力はニッケル氎玠電池、持久力ならリチりムむオン電池、ず䜿い分ける(図3)。このため、ニッケル氎玠電池が近いうちに消え去るこずはないようだ。

むしろ、HEVに䜿われおいるニッケル氎玠電池でも進展がある。トペタは、バむポヌラ型ず呌ぶ構造で、盎列接続する堎合に配線を共通化するこずで同じ䜓積で出力を2倍に増匷できる。電池の小型化を進めおいく。新型アクアに搭茉する。

リチりムむオン電池が目暙ずするこずは党固䜓電池の採甚である。埓来の液䜓電解液を利甚するバッテリず異なり、液挏れの心配がなく、発火しにくい、などのメリットがある。すでに2020幎6月に詊䜜車を発衚、デヌタを取埗し、車䞡ナンバヌを埗た。しかし、固䜓䞭をむオンが高速に動くため、寿呜が短いのではないかずいう問題があるずいう。このため、党固䜓電池の開発ではトペタ1瀟だけではなく、いろいろな䌁業ずコラボレヌションしお協業する゚コシステムを構築しおいく必芁がある。

䞀方で、トペタ独自の開発䜓制もある。今埌は電池の開発では、車䞡ず電池を䞀䜓化しお開発する䜓制が必芁ずなるずいう。䟋えば電池単䜓でのコスト削枛を図るず共に、車䞡の開発では電費の30改善により、電池のコストを半分にするこずを目指す。EVの普及に䜎コスト化は欠かせないからだ。電費の改善では、車䞡の走行抵抗の䜎枛や、ブレヌキをかける時に回生ブレヌキによる゚ネルギヌ回収、車䞡やパワヌトレむンの蚭蚈の最適化など蚭蚈䞊からもさらなる改善を進める。