仏領ギアナとは?
ギアナへの道のり3日目(9月24日)は、フランス・パリから、いよいよ仏領ギアナへの移動日である。今回はアリアンスペースのツアーに参加しているため、ここからしばらくは基本的に団体行動。オルリー空港内の集合場所に行くと、スタッフの方が待っていてくれて、プレスキットとノベルティを入手することができた。いよいよ、ここからが取材の本番だ。
仏領ギアナは、もともとはフランスの植民地だった土地で、フランス革命以降、過酷な流刑地となっていたことでも知られる。気候は1年を通して暑く、4月~7月と11月~1月が雨期、それ以外が乾期となっている。フランスの海外県なので、公用語はもちろんフランス語、通貨はユーロがそのまま使える。
ちなみに「ギアナ」と言っても、日本人にとってはあまり馴染みがないため、「ギニア」と間違えてしまう人もいるかもしれない(筆者もたまに言い間違えそうになる)。しかしギニアはアフリカの国である。それだとオスマン・サンコン氏の出身地になるので、国名を混同しないよう注意して欲しい。
いよいよギアナに到着
同日の15時ころ(仏領ギアナ時間)、AF852便は大西洋の横断を終え、カイエンヌ空港に到着した。カイエンヌは仏領ギアナ最大の街。ここからギアナ宇宙センターのあるクールーまでは、車で1時間ほどの距離だ。日本を出発してからすでに2日と16時間。かなりの長旅だったが、ここまで来れば、あとはもう少しだ。
初めて見た南米であるが、「とにかく緑が多いな」というのが第一印象。飛行機から眼下に見えた景色は、街以外は全部緑。クールーへ向かうバスの中でも、ひたすら景色を眺めていたのだが、人が住んでいる土地以外は、基本的にジャングルといった感じだ。筆者の世代的には、どうしても川口浩探検隊を思い出し、無駄にワクワクしてしまう。
アリアン5ロケットの打ち上げは、今のところ予定通り、明日(25日)の夜に行われる見込み。打ち上げ当日ではあるが、明日はギアナ宇宙センターの見学も予定に入っているので、また続報をお待ちいただきたい(1日中予定でびっしりなので、原稿を書く時間があるのかどうかやや心配)。
ところでパリで買ったOrangeのSIMカードであるが、仏領ギアナでも普通に使えている。さすがに人が住んでいないあたりでは電波が弱くなるときもあったが、通信エリアは意外と広く、速度もそれほど遅いという印象は無い。これなら取材用としても、問題無く利用できそうだ。