今回も前回に引き続き、グラフに関連する内容を紹介する。文書にグラフを掲せるときは、「各グラフが何を示しているのか?」を明示するキャプション(説明文)を付けておくのが基本だ。そのほか、文書の内容に合わせてグラフの見た目をカスタマイズしておく必要もある。今回は、これらの操作について簡単にまとめておこう。

  • グラフのカスタマイズとキャプションの配置

    グラフのカスタマイズとキャプションの配置

グラフにキャプションを付ける

文書にグラフを掲載できたら、そのグラフが「何を示しているのか?」を明示する説明文(キャプション)を必ず追加しておこう。この方法は大きく分けて2種類ある。

ひとつめは、グラフ エリア内に用意されている「グラフ タイトル」を利用する方法だ。「グラフ タイトル」をクリックし、その文字をドラッグして選択する。

  • 「グラフ タイトル」の入力

    「グラフ タイトル」の入力

あとは「グラフ タイトル」の文字を自由に書き換えるだけ。これでグラフが示す内容を明示できる。

  • グラフ エリア内にタイトルを表記した例

    グラフ エリア内にタイトルを表記した例

ふたつめは、論文や白書のように、グラフの下に「キャプション」として説明文を追加する方法だ。この場合、「グラフ タイトル」は不要になるので消去しておこう。「グラフ要素」のアイコンをクリックし、「グラフ タイトル」のチェックボックスをオフにする。

  • 「グラフ タイトル」の削除

    「グラフ タイトル」の削除

グラフの下に記載するキャプションは、図表番号を使って配置する。グラフを選択した状態で、「参考資料」タブにある「図表番号の挿入」をクリックする。

  • 「図表番号の挿入」コマンド

    「図表番号の挿入」コマンド

「図表番号」ダイアログが表示されるので、グラフの内容を示す文字を入力する。「図」などのラベルは、必要に応じて変更すればよい。

  • 図表番号の設定

    図表番号の設定

「OK」ボタンをクリックすると、先ほど入力した文字が「図表番号」としてグラフの下に配置される。続いて、「ホーム」タブで「中央揃え」を指定すると、以下の図のようにキャプションを表記できる。

なお、「図表番号」の使い方については本連載の第37回で詳しく説明しているので、まだ使い方を知らない方は先に一読しておくとよいだろう。

  • 図表番号でキャプションを表記した例

    図表番号でキャプションを表記した例

グラフとサイズ変更と配置

次は、グラフのサイズ変更と配置について解説していこう。グラフのサイズを変更するときは、四隅や上下左右にあるハンドルをドラッグすればよい。その後、「ホーム」タブで「中央揃え」を指定すると、以下の図のような配置に変更できる。

  • グラフのサイズ変更

    グラフのサイズ変更

  • グラフを「中央揃え」で配置

    グラフを「中央揃え」で配置

これらの操作は特に難しいものではないので、Wordに慣れている方なら詳しく説明しなくても理解できるだろう。

グラフの書式のカスタマイズ例

グラフの配置を調整できたら、文書の内容にあわせてグラフの見た目をカスタマイズしていこう。ただし、この手順は状況に応じてケースバイケースになるため、一概に示すことはできない。よって、ここでは参考として、グラフのカスタマイズ例をひとつ紹介しておこう。

まずは、グラフ内のある文字の書式を整える。具体的には、グラフ内にある各要素(縦軸、横軸、凡例など)をクリックして選択し、「ホーム」タブで書式を指定すればよい。グラフ編集の基本操作なので、すでに知っている方も多いだろう。

  • グラフ内にある文字の書式設定

    グラフ内にある文字の書式設定

続いて、グラフ全体を囲む枠線の書式を指定する。グラフを囲む枠線を右クリックし、「枠線」コマンドから線の「色」や「太さ」を指定する。この枠線が不要な場合は、「枠線なし」を選択して、枠線を消去してしまっても構わない。

  • 「グラフ エリア」の枠線の消去

    「グラフ エリア」の枠線の消去

グラフを囲む枠線を消去したときは「凡例」の位置も調整しておくとよい。「凡例」の位置は、右/上/左/下のほか、自由に移動させることも可能となっている。位置を自由に移動させるときは「グラフ要素」のアイコンをクリックし、「凡例」→「その他のオプション」を選択する。

  • 「凡例」の位置を自由に移動(1)

    「凡例」の位置を自由に移動(1)

ウィンドウの右側に「凡例の書式設定」が表示されるので、「凡例をグラフに重ねずに表示する」のチェックボックスをオフにする。これで「凡例」を好きな位置へ移動することが可能となる。

  • 「凡例のオプション」の設定

    「凡例のオプション」の設定

実際に「凡例」を移動させるときは、「凡例」の枠線部分をマウスでドラッグすればよい。グラフ内の余白部分に「凡例」を移動させておくと、グラフの下部に文字が集中しなくなり、キャプションを認識しやすくなるだろう。

  • 「凡例」の位置を移動する操作

    「凡例」の位置を移動する操作

グラフの色も文書のイメージを大きく左右する要素といえる。グラフの色を手軽に変更したいときは、「グラフのデザイン」タブにある「色の変更」を利用するのが効率的だ。落ち着きのあるシックな文書に仕上げたいときは、「モノクロ」の中から好きな配色を選択するとよい。

  • 「色の変更」を使った配色の変更

    「色の変更」を使った配色の変更

続いては、グラフに補助目盛線を表示するときの操作手順を紹介していこう。「グラフ要素」のアイコンをクリックし、「目盛線」→「第1補助横軸」をオンにすると、グラフに補助目盛線を追加できる。

  • 補助目盛線の表示

    補助目盛線の表示

目盛線と補助目盛線の間隔は「縦軸」で設定する。「縦軸」を右クリックし、「軸の書式設定」を選択する。

  • 「軸の書式設定」の呼び出し

    「軸の書式設定」の呼び出し

ウィンドウの右端に「軸の書式設定」が表示されるので、縦軸の「最小値」と「最大値」を指定し、目盛線と補助目盛線の間隔「主」と「補助」で指定する。今回の例では、目盛線の間隔を1,000、補助目盛線の間隔を250に指定した。また、「凡例」の配置場所を広くするために、縦軸の範囲を0〜4,200に指定している。このように、各数値を調整することで、グラフの上部に適当な余白を設けることも可能となっている。

  • 最大値、最小値、目盛線の間隔などの設定

    最大値、最小値、目盛線の間隔などの設定

補助目盛線を表示したときは、「目盛線」と「補助目盛線」の違いを見やすくするために、線の書式もカスタマイズしておくとよい。今度は「書式」タブを使って、グラフ内にある各要素の書式を指定してみよう。「書式」タブを選択し、リボンの左端にある項目で「書式設定の対象にする要素」を選択する。

  • 「書式」タブを使った各要素の書式設定(1)

    「書式」タブを使った各要素の書式設定(1)

続いて、その要素の書式をリボンで指定する。たとえば、以下の例では、線の色を「黒」に変更する操作を行っている。

  • 「書式」タブを使った各要素の書式設定(2)

    「書式」タブを使った各要素の書式設定(2)

同様の手順で「補助目盛線」の書式を点線などに変更することも可能だ。このように、各要素の書式は「書式」タブでも指定できるようになっている。要素を選択しづらいときの操作方法として、覚えておくと役に立つだろう。

参考までに、これまでに説明してきた書式をカスタマイズしたグラフの例を紹介しておこう。グラフを作成した直後と比べると、グラフの見た目が大きく変化していることを確認できるはずだ。

  • 書式をカスタマイズしたグラフ

    書式をカスタマイズしたグラフ

もちろん、今回の記事で紹介した書式のほかにも、グラフのカスタマイズに使える書式は沢山ある。ただし、それらについて詳しく説明していくと、「グラフの作成」について解説する連載になってしまう。よって、ここでは簡単な紹介にとどめておく。

もっと勉強したい方は、筆者が以前に執筆した連載「作り方で変わる!Excelグラフ実践テク」を参照してみてほしい。

こちらはExcelグラフのカスタマイズ方法を紹介する連載で、Wordでもほぼ同じ手順でグラフを編集できるので、十分に参考になると思われる。気になる人尾は、時間のあるときにぜひご一読いただきたい。