このFPDニュースのまとめ

・2026年上半期の折りたたみスマホ向けパネル出荷量は前年同期比13%減
・インフォールド型は同35%増でシェア78%、クラムシェル型は同62%減
・iPhone Duoが下期の回復をけん引し、Appleのシェアは2030年に42%へ上昇する見通し

香港の市場調査会社Counterpoint Researchによると、2026年上半期の世界折りたたみスマートフォン(スマホ)向けディスプレイパネルの出荷量は前年同期比13%減となったという。このうち、クラムシェル型パネル(上下に開くタイプのパネル)の出荷は同62%減となったが、、インフォールド型パネル(左右に開くタイプ)は同35%増となったという。

この結果インフォールド型パネルのシェアが78%へと上昇した。第2四半期だけで見ると、インフォールド型パネルが出荷全体の約80%を占めており、市場のシフトが浮き彫りになっている。

同社のシニアアナリストEnze Qi氏は、「2026年第2四半期の出荷台数は、Samsungが新型折りたたみスマホの発売に向けてパネル調達を増やしたことで、前四半期比85%増となったが、前年同期比では16%減となっており、回復が市場全体に広がっていないことを示している」と指摘している。

2026年第2四半期のSamsung Display(SDC)の出荷台数は同6%増となり、シェアも66%に上昇したが、BOEは同41%減でシェアを22%に落とした。上半期全体では、SDCは同10%増と伸ばした一方、BOEは同31%減としており、主要スマホブランドの製品投入スケジュールがパネルメーカーの出荷を左右する要因となっている。

  • 折りたたみスマホ向けパネル出荷シェア

    折りたたみスマホ向けパネル出荷シェア (出所:Counterpoint Research)

市場回復のカギを握るiPhone Duo

Counterpointによると2026年通年の折りたたみスマホ向けパネルの出荷数量は前年比23%増と予測されている。下半期の出荷数量だけで見ると、上半期比53%増、前年同期比71%増で、通年出荷の61%を占める見通しだという。中でもAppleの新製品「iPhone Duo」は、2026年の予測における最大の増加要因であり、通年出荷の27%を占めると予測されている。Samsungの出荷は前年比8%増で、シェアは33%と首位を維持すると予測されている。一方、Huaweiは同6%減となり、シェアは25%に落ちる見込みで、Apple、Samsung、Huaweiの3社で、出荷全体の86%を占めると予測している。

また、2026年のインフォールド型パネルの出荷数量は同107%増で、シェアは81%まで上昇する見通し。クラムシェル型パネルの出荷は同59%減で、シェアも16%まで落ちる見込みである。マルチフォールド型パネルの出荷は同14%増の予測で、シェアは約3%にとどまるとしている。

2030年にAppleのシェアは42%へ上昇

折りたたみ式パネルの出荷量は2030年にかけて74%増と予測され、これは2026年から2030年まで年平均成長率(CAGR)約15%に相当するという。

今後の成長はインフォールド型およびマルチフォールド型に集中するとみられ、中でもインフォールド型パネルの出荷は、2026年から2030年にかけて79%増となり、シェアを84%まで拡大。マルチフォールド型パネルは同179%増で、シェアも4.5%へと上昇させる見通しで、代わりにクラムシェル型パネルが同27%増と伸ばすも、シェアは12%まで落とす見込みだという。

iPhone Duoはインフォールド型のけん引役として期待されており、2030年には42%までシェアを拡大する見通しで、代わりにSamsungはシェアを24%へ、Huaweiもシェアを15%まで落とす見通しで、3社合計のシェアは81%程度となると予想されるという。