Windows Centralは8月19日(米国時間)、「I spent time with the August Windows 11 Insider builds, and these 8 changes reveal Microsoft's next phase for the OS|Windows Central」において、Microsoftが8月17日に一斉公開したWindows Insider Programの各Windows 11ビルドの主な変更点を伝えた。
今回のアップデートでは、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の刷新をはじめ、デスクトップの背景、拡大鏡、カメラロール、「はじめに」アプリ、ファイルエクスプローラー、Windowsセキュリティなどに変更が加えられた。機能の廃止も実施され、Windows Management Instrumentation Command-line(WMIC)とドラッグトレイが対象となった。
Windows Centralが調査の対象としたWindows 11ビルドは次のとおり。
- Windows 11 Insider Beta Preview Build 26220.9202 - Windows Insider Program | Microsoft Learn
- Windows 11 Insider Beta (26H1) Preview Build 28020.2731 - Windows Insider Program | Microsoft Learn
- Windows 11 Insider Experimental Preview Build 26340.9212 - Windows Insider Program | Microsoft Learn
- Windows 11 Insider Experimental (26H1) Preview Build 28120.2738 - Windows Insider Program | Microsoft Learn
- Windows 11 Insider Experimental (Future Platforms) Preview Build 29648.1000 - Windows Insider Program | Microsoft Learn
右クリックメニュー刷新、Windows 11の主な変更点
以下、Windows 11の主な変更点を紹介しよう。
右クリックメニューをカスタマイズ可能に
Windows Centralが最も注目した機能の改善は、コンテキストメニューの刷新だ。エクスプローラーおよびデスクトップのコンテキストメニューに修正が加わり、新たにメニューのカスタマイズ機能が追加された。さらにサブメニュー「アプリ拡張機能(App extensions)」も追加され、アプリによって追加されるメニューを1カ所にまとめることが可能になった。
背景やOneDrive、回復環境も改善
Windows 11ビルド26340.9212では、設定アプリの「個人用設定」→「背景」にも改善が加えられた。背景のプレビュー解像度の向上、縦型ディスプレー向けのプレビュー表示、壁紙の連続変更に対する信頼性向上、マルチディスプレー環境におけるスライドショーのサポートなどが追加された。
同ビルドでは設定アプリの「ホーム」または「アカウント」ページに、カメラロールをOneDriveに自動バックアップする開始リンクが追加された。このエントリーポイントでは、モバイルデバイスの写真や動画を自動バックアップする開始リンクも追加された。
Windows回復環境(WinRE: Windows Recovery Environment)のネットワーク機能も改善された。これまでは認証不要の有線ネットワークや設定済みWi-Fiネットワークには自動接続できたが、WPA2/WPA3ネットワークへの接続ではパスワードの入力が必要だった。
今回の改善で保存済みかつ条件を満たすWi-Fiプロファイルが自動的に再利用できるようになる。これには証明書ベースのWi-Fiネットワークも含まれる。これによりクイックマシンリカバリーやCloud Rebuildなどの回復処理で、Wi-Fi認証情報を再入力せずオンライン接続が可能になる。なお、本機能はデフォルトで有効だが、IT管理者は必要に応じて無効にすることができる。
ファイルエクスプローラーとWindowsセキュリティも変更
Betaチャネルのビルド26220.9202では、ファイルエクスプローラーのホームページの起動速度と応答性を改善した。「おすすめ」セクションではタッチ操作によるスクロールが可能になり、カルーセル内のファイルを閲覧しやすくなった。また、中央に予期しない太い帯が現れる問題も修正された。
Experimental(Future Platforms)のビルド29648.1000では、Windowsセキュリティアプリに対する視覚面の調整が開始された。ただし、Microsoftは「変更を進める中で微妙な違いを感じられるかもしれない」と述べ、微調整に留める方針を伝えている。一方でMicrosoft Defender for Endpointが有効の管理対象デバイスでは、「ウィルスと脅威の防止」ページの上部に保護に関する情報を表示する変更が加えられた。
「WMIC」と「ドラッグトレイ」が廃止
複数の機能が追加された一方で、MicrosoftはWMICとドラッグトレイの提供を終了した(関連記事:Windows 11の「ドラッグトレイ」削除へ、ユーザーの声受けMicrosoftが決断 | TECH+(テックプラス))。
WMICは2021年リリースのWindows 10バージョン21H1の段階で非推奨となっており、今回はユーティリティコマンドの削除が実行に移された形だ。この廃止はコマンドに限定され、Windows Management Instrumentation(WMI)自体は廃止されない。PowerShellを使用することでWMIは引き続き利用することができる(参考:「Working with WMI - PowerShell 101 | Microsoft Learn」)。
今回の各ビルドのリリースについてWindows Centralは、利用者による操作の選択肢を広げる変更を加えた点を高く評価した。コンテキストメニューのカスタマイズ機能は、Microsoftのレイアウトをユーザーが望んでいないことを認めたケースに当たるとして、その重要性を強調した。
