Windows Latestは9月17日(現地時間)、「Microsoft explains why Windows 11 dropped these Windows 10 features」において、Windows 11でWindows 10にあった一部機能が削除され、長期間復活しなかった背景を報じた。
Windows 11ではタスクバーを上下左右に移動する機能などが削除されたが、その判断にはMicrosoftが収集した利用状況のデータも影響していたという。タスクバーを移動していたユーザーは全体の約1%だった。
利用者はわずか1%、テレメトリーが機能の優先順位に影響
Windows 11は2021年に登場した際、外観の変更だけでなくデスクトップの主要部分を再構築した。Windows 10で可能だったタスクバーの移動は削除され、タスクバー上のアプリへのファイルのドラッグ&ドロップやボタンのグループ化解除も利用できなくなった。一部は最近になり復活したが、スタートメニューの自由なサイズ変更は今もなお復活していない。
当時、MicrosoftのWindowsコアユーザー体験部門でプロダクトマネージャーを務めたTali Roth氏は2022年4月のWindows Insider AMAで、Windows 11のタスクバーを「ゼロから」再構築したと説明した。従来の古いコードを移植しない決定により、実装する機能を選ぶ必要があったという。
タスクバーを上下左右へ移動する機能については、配置変更に伴ってアプリ側にもレイアウトやDPIスケーリングへの対応が必要になることが懸念された。さらにタスクバーの文字、アイコン、フライアウトを調整するUIの再設計も必要となる。
Windows 10まではこうした配置変更への対応が続けられていたが、Windows 11ではタスクバーを再構築するにあたり、この機能は実装されなかった。Windows Latestによると、この判断には、利用状況を収集するテレメトリーも影響したという。タスクバーの移動は全体の1%ほどしか使用しておらず、優先順位は低いと判断された。
スタートメニューもWindows 11で大幅に刷新され、Windows 10まで可能だった自由なサイズ変更など、一部のカスタマイズ機能が利用できなくなった。その後もMicrosoftはスタートメニューの改善を続けており、一部の機能を見直している。
5年後に状況が一変、タスクバー移動機能が復活
Windowsおよびデバイス部門プレジデントを務めるPavan Davuluri氏は3月、Windows Insiderブログに掲載した記事で、タスクバーの位置変更はユーザーから特に多く寄せられている要望の1つだと説明した。2022年には利用率の低さから優先順位が低いとされていた機能が、2026年には主要な要望の1つとして挙げられたことになる。
改善を進めたMicrosoftは5月にプレビュー版を公開。スタートメニューやWindows Searchなどのフライアウトもタスクバーの位置に応じて表示されるよう再構築された。その後、タスクバーの位置を変更する機能は9月の更新プログラムで正式に提供された。
Windows Latestは、今後もWindows 11への機能追加が続くとの見方を示しており、10月7日(米国時間)にサンフランシスコで開催予定の「Windows + Surface」イベントで新たな情報が発表される可能性があると伝えている。
