この宇宙・航空ニュースのまとめ

  • 打上げ延期を重ねているH3ロケット9号機。8月7日の打上げは、台風13号の影響による天候悪化で延期決定
  • 新たな打上げ日は未定、決定次第案内する予定。台風13号の影響が長期化する恐れ
  • 9号機はSRB-3有りの“22S形態”、積み荷は日本の準天頂衛星システム「みちびき7号機」

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット9号機による準天頂衛星システム「みちびき7号機」の打上げ延期を発表。当初は8月7日に打上げ予定だったが、「台風13号による打上げ当日の天候の悪化が予想されるため」と延期の理由を説明している。新たな打上げ日は未定で、決定次第案内するという。

  • 写真は、2025年2月のH3ロケット5号機の打上げの様子 (C)JAXA

    写真は、2025年2月のH3ロケット5号機の打上げの様子 (C)JAXA

H3ロケット9号機の機体構成は、固体ロケットブースタ(SRB-3)2本とショートフェアリングを装備した22S形態。種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から打上げる予定だ。

当初は2月1日の打上げを予定していたが、前年(2025年)12月にH3ロケット8号機の打上げが失敗し、その原因究明や後続号機への影響評価を行う必要があるとして延期を決定。その後、8月7日に改めて打上げることがアナウンスされていた

JAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、8月5日に報道関係者向けに開催された会見のなかで、「台風13号は現時点で西寄りに進み、沖縄に接近する見込みだが、この付近から動きが遅くなり、10日以降は速度を落として東シナ海をゆっくり北上していく予報だ。もしこれが東寄りの経路に進む場合、(種子島を含む)他の島にも長期間影響が及ぶ可能性がある」と説明。

種子島宇宙センター付近は、7日のあとも8日から9日にかけて悪天候の予報となっている。有田プロマネは、「10日以降も台風の動きが非常に読みにくい状況」と述べ、新たな打上げ日時の見通しについては明言しなかった。

  • H3ロケット9号機 打上げ前ブリーフィングの様子 出所:みちびき7号機/H3ロケット9号機 打上げ前ブリーフィング (JAXA公式YouTubeチャンネル)

    H3ロケット9号機 打上げ前ブリーフィングの様子 出所:みちびき7号機/H3ロケット9号機 打上げ前ブリーフィング (JAXA公式YouTubeチャンネル)

みちびきは、日本とアジア・オセアニア地域に特化した、日本政府が保有・運用する衛星測位システム(Regional NSS)で、測位・時刻(PNT)と災害・危機管理メッセージのサービスを提供している。

衛星の数を7機体制へと増強する計画が進行中だが、「みちびき5号機」を載せたH3ロケット8号機は飛行中のトラブルで打上げに失敗し、衛星本体も第2段ロケットとともに大気圏に突入して喪失している。