IFSは、2026年上半期の年間経常収益(ARR)が前年同期比25%増となったと現地時間7月28日に発表した。同社が手がける産業用AIの導入が、顧客企業の業務全体へ広がっていることが、成長を支えたとしている。

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上半期のクラウド収益は前年同期比24%増となり、経常収益が総収益に占める割合は84%に達した。製造や設備保全、サプライチェーン、フィールドサービス、倉庫業務などの複雑な課題にAIを活用する企業が増えており、生産性や業務効率の改善、意思決定の高度化を図っているという。

製品面では、上半期に産業用AI関連の機能を拡充した。「IFS Nexus Black」の「Resolve」は、AIで故障を予測し、ダウンタイムの削減やフィールドサービス業務の効率化を支援する。「IFS Zero」は、排出量データの収集にかかる作業を最大30%削減するという。

「IFS Loops Agentic Platform」では、企業がAIを活用するデジタルワーカーを作成、導入できる環境を提供する。AIエージェントによる業務処理の60%を完全に自動化するとしている。

上半期には、コカ・コーラ、中華航空、ファースト・ソーラー、JVCケンウッド、ミーレ、新明和工業などが、主要な業務ワークフローを支えるシステムとしてIFSを採用した。

また、IFSは2026年3月にSofteonを買収し、倉庫管理やサプライチェーン実行領域の提案力を強化した。シーメンス、AVEVA、NECとの戦略的パートナーシップに加え、MIT CISRやシステムインテグレーターとの協業を通じ、産業用AIを取り巻くエコシステムの拡大も進めているという。

外部評価では、IDC MarketScapeの2026年版の製造業向けAI対応の資産集約型設備資産管理アプリケーションに関する評価で、リーダー企業に位置付けられた。

CEOのマーク・モファット氏は、顧客がAIの活用を工場や倉庫、フィールド業務へ拡大しており、市場が転換点を迎えていると説明した。CFOのライアン・カーソン氏は、ARRの25%成長について、顧客がAIを業務へ深く浸透させていることを示すものだとしている。

IFSは、下半期も持続的な成長に向けて製品(プラットフォーム)への投資を続ける方針。2026年10月に開催する「IFS Unleashed」では、最新のイノベーションを披露する予定だという。