IFSジャパンは、産業用AIを活用したクラウド型業務プラットフォーム「IFS Cloud」の最新版「26R1」における主な機能強化を7月10日に発表。ERP、企業資産管理、フィールドサービス管理、サステナビリティの各領域を中心に機能を拡充し、業務効率や安全性、統制の向上を支援するという。

  • IFS Cloudは、製造や航空をはじめとする幅広い業務領域を支援する

    IFS Cloudは、製造や航空をはじめとする幅広い業務領域を支援する

サステナビリティ領域では、既報の通り、資産集約型産業向けのAIネイティブ排出量管理システム「IFS Zero」を提供。Scope 1からScope 3までの排出量の測定、開示、対応を支援する。

フィールドサービス管理(FSM)では、オフライン対応のモバイル実行環境に加え、受注から報告までを一貫して扱えるブラウザベースの「Service Execution Portal」を提供。外部契約者は、アカウントを登録せず、リンクから簡易ポータルを利用できる。

また、数週間から数カ月におよぶ長期・複雑な案件を、サービス業務の枠内でプロジェクトとして管理できる「Service Projects」を新設した。見積もりプロセスからの起票にも対応し、長期的なキャパシティー計画の基盤として活用できるという。

商取引契約管理では、使用量に応じた自動価格調整や、承認履歴と監査証跡を伴う契約改訂、原価・価格フレームワークを整備した。マージンの保護と請求トラブルの低減を支援するとしている。

企業資産管理(EAM)では、作業許可証、隔離指示、作業タスクを直接連携させる機能を追加した。どの許可がどの作業を対象としているかを把握できるほか、相反する安全指示を事前に検知し、作業開始前の解消を促す。

スケジュールを変更する際には、理由や承認記録を残したうえで作業許可証の期間を延長できる。これにより、統制を維持しながら計画変更に対応するという。

「Compatible Units」(標準作業テンプレート)では、作業構成、原価コード、資材要件を自動生成する機能を強化した。大量の作業における一貫性を高め、規制産業における正確な原価計上や監査対応力の向上に寄与するとしている。

「FMECA」(故障モード影響致命度解析)では、故障モードや機能に関する基礎データを複数の分析間で共有できるようにした。社内外の専門家による連携を強化したほか、「IFS Copilot」による分析支援もFMECAのワークフローに拡張している。

このほか、製造領域では、見積内容と製造仕様を整合させるCPQ(見積〜製造仕様の整合)、AS9102Cに準拠した初品検査、MRPシミュレーションを追加。航空領域では、ICAMによる部材の自動引き当てや、修理リファレンスライブラリーの一元化に対応する。サプライチェーンおよびCRM領域では、倉庫でのピッキング業務の効率化やMicrosoft Teamsとの連携を実装した。

さらに、ERPや企業資産管理(EAM)、SCADAなどのデータを統合し、予測的な運用状況の把握を支援するアドオン「IFS.ai Operational Intelligence」も提供する。