Windows Latestは5月9日(現地時間)、「Microsoft is upgrading Windows 11 touchpad with four new gestures」において、Windows Insider Programから最新のWindows 11ビルドがリリースされたと伝えた。
今回のビルドは、Windows Insider Programのチャネル再編移行中に公開されたもの(参考:「Improving your Windows Insider experience | Windows Insider Blog」)。
タッチパッド操作を改善
ExperimentalチャネルのWindows 11ビルド26300.8376にタッチパッドの改善が導入された。高精度タッチパッド向けに新しいジェスチャー機能を追加するもので、Windows Latestは「ノートパソコンユーザーにとって大きなアップグレード」と評価している。
特に注目されているのが、指を離さずにスクロールを継続できる「自動スクロール機能」だ。スクロール中の指をタッチパッドの端に移動するだけで自動スクロールする「端で自動スクロール(Automatic scrolling at edge)」や、スクロール中の指を強く押すだけで自動スクロールする「圧力で自動スクロール(Automatic scrolling with pressure)」が追加された。
いずれも独立したオプション機能として提供され、同時に両方を有効にすることができる。注意点としては、「圧力で自動スクロール」を利用するには、圧力感知をサポートするタッチパッドが必要となる。
この他にもスクロール操作を繰り返すことでスクロール速度を加速させる機能や、スクロール速度の調整機能、指1本のスクロール操作(縦方向限定)も追加され、タッチパッドの快適なスクロール操作が可能になっている。
設定アプリから細かな調整に対応
新しいジェスチャー機能は設定アプリの「Bluetoothとデバイス」→「タッチパッド」→「スクロールとズーム」セクションから確認することができる。これまでは3つしか設定項目が存在せず、詳細設定にはベンダーが提供するアプリの利用が必須だったが、今後は設定アプリから調整することができる。
なお、WinUI 3を利用するアプリがこれら新しいジェスチャー機能を完全にサポートするには、新しいWinAppSDKが必要とされる。Microsoftは「バージョン1.8および2.0に必要な変更を加えているところ」と述べ、正式リリースする前にSDKの提供を開始したいとみられる。
エクスプローラーなど細かな改善も
Windows Latestが注目するその他の機能の改善は次のとおり。
- エクスプローラーの詳細表示において、ファイルサイズを適切な単位で表示する変更を導入した。従来のKB(キロバイト)に加え、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)に対応し、大きなファイルサイズの認識を容易にする
- エクスプローラーのアドレスバーが二重バックスラッシュ(\\)と引用符("")を含むパスをサポートした。コマンドラインからパスを頻繁にコピーする上級者の操作性が向上する
- エクスプローラーのアドレスバーをクリックした際に表示されるドロップダウンリストが、項目選択後も閉じない不具合を修正した
- エクスプローラーでOneDrive上のフォルダー名を変更すると、テキストが繰り返し選択され、編集が困難になる不具合を修正した
- エクスプローラーで大文字小文字のみを変更した場合、変更が即座に反映されない不具合を修正した
- タッチキーボード(仮想キーボード)の利用時に音声入力を開始すると、キーボードを覆うオーバーレイが表示される。今回このデザインを刷新し、音声入力ボタンのアニメーション表示のみに変更した
リリースされたビルドバージョンの一覧
リリースされたビルドバージョンの一覧は次のとおり。
- Beta(Betaチャネルを含む) - Build 26220.8370
- Experimental(旧Devチャネルを含む) - Build 26300.8376
- Experimental 26H1(旧Canaryチャネルの28000番台ビルドを含む) - Build 28020.2075
- Experimental Future Platforms(Canaryチャネルの29500番台ビルドを含む) - Build 29585.1000
Insider向けに提供開始
これら新しいWindows 11ビルドは、Windows Insider Programのユーザーに向けて提供が開始されている。ただし、これら新機能および機能の改善は段階的な展開の対象となっており、インストール後にすぐに利用できるとは限らないため注意が必要。
正式リリースの時期は明らかになっていないが、Microsoftにはタッチパッドの改善および不具合の修正を速やかにリリースすることが望まれている。

