伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とマクニカは5月13日、NVIDIAのプラットフォームを活用した「フィジカルAIトレーニング」の提供を開始すると発表した。デジタルツイン環境の構築からロボット実機操作までを学べる実践プログラムとして、製造業を中心に展開し、3年間で20件の受注を目指す。

  • フィジカルAIトレーニングイメージ図

    フィジカルAIトレーニング イメージ図

同トレーニングは、フィジカルAIアプリケーションの構築・シミュレーション・運用を支えるライブラリや開発ツール群「NVIDIA Omniverse」と、AI開発向けソフトウェアスイート「NVIDIA AI Enterprise」を活用するもの。フィジカルAIの基礎知識を学んだうえで、デジタルツイン環境でロボットの挙動をシミュレーションし、エッジデバイスや実ロボットを用いた動作制御、センサー連携などを実践する。

日本では、少子高齢化に伴う人手不足や技術継承が課題となっており、製造・物流などの分野では、現場の状況を認識して自律行動するAIが、熟練技能の再現や自動化を支える技術として注目されている。フィジカルAIでは、従来のAIとは異なり、見て・触れて判断する五感に基づく技能の再現が必要とされ、センシングや学習アルゴリズム、実機によるフィードバックを統合したデジタルツイン技術の構築が求められるという。

今回の協業では、CTCが提供してきたデジタルツイン環境でのトレーニングに、マクニカのロボット実行環境に関する技術や実習要素を追加した。一部カリキュラムは両社で共同開発し、基礎から応用までをより実践的に学べる内容に拡充したとしている。CTCはOmniverseデジタルツインの導入・運用を、マクニカはGPU基盤やNVIDIA Isaacをはじめとしたロボット技術を担当する。

両社は今後、市場ニーズや技術動向に合わせてカリキュラムを拡張し、企業のフィジカルAI活用と競争力強化に貢献していくとしている。