【著者に聞く】窪田製薬ホールディングスCEO・窪田 良『近視は病気です』

世界的に近視の予防と管理の重要性が再認識されている

 近視は遺伝だから仕方ない、メガネをかければいいだけで大したことはない─―。近視について、このように考える人も多いのではないでしょうか。

 しかし、わたしは近視はれっきとした病気だと考えています。近視は白内障や緑内障、網膜剥離、黄斑変性などの病気になる確率を上げてしまうリスクが高いことが分かっています。ところが、近視は将来的に失明につながる確率を上げることが分かっているのに、日本では治療すべき疾患であるということが全く浸透していません。

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 海外では近視の対策をとる国が増えていて、実際に近視の方が減ってきています。しかし、日本は過去40年間にわたり増加の一途をたどっており、近視を減らす努力をしていません。

 そこで、こうした現状を皆さんに知ってもらいたいと考え、発刊したのが本著になります。

 文部科学省の調査によると、現在、日本で裸眼視力1.0未満のお子さんの割合は、小学校で3割を超え、中学校で6割程度、高等学校で7割程度となっています。世界的にも近視は急増しており、2050年には世界の人口の50%が近視になると予測されています。

 こうした中、昨年9月、米国科学技術医学アカデミーが、近視を「病気」だと正式に分類すべきだと提言しました。世界的に近視の予防と管理の重要性が再認識されているのです。ところが、このことは日本ではほとんど報道されていません。それくらい日本と海外では近視に対する考え方が違うのです。

 日本において、近視が病気であると認識されていないのと同様、よく言われているのが、スマートフォンやゲームの影響で目が悪くなるということです。

 しかし、結論から申し上げれば、スマホが子供の目を悪くするという決定的なエビデンス(証拠)はありません。スマホやゲームから子供を遠ざけておくにこしたことはありませんが、スマホと近視の直接的な関連性は否定されています。

 問題はスマホやゲームではなく、昔に比べて現代人は室内にいる時間が長くなり、外に出る時間が減っていることです。自然光を浴びることが大事で、屋外に2時間いれば近視になりにくいという科学的根拠もきちんと出ています。

 当社が開発したAR(拡張現実)機器『Kubota Glass』は、1日90分ほどかけるだけで、2時間屋外にいたのと同じ効果が期待できます。テクノロジーで疑似的に外で遠くを見ている状態を再現しており、近視を抑制する効果があることが分かっています。

 当社のミッションは「世界から失明を撲滅すること」。本著を読んでもらうことで、一人でも多くの方に近視とは何か? ということを知っていただき、当社の取り組みをご理解いただけたら嬉しく思います。

           

    窪田製薬ホールディングスCEO・窪田 良