【 ZAIKAI TOP FILE  】AOKIホールディングス会長・青木彰宏

新たなファッションの楽しみ方を提案、紳士服業界で初の首位に!

 

「日本での株価上昇基調が続いている分、資産を持っている方は価格が高くても良質なものをお求めになるが、それ以外の方々は価格感度が上がっていて、二極化傾向にあると思う。特に衣料品については、価格感度と消費の節約志向が強い。そうした中、お客さまへの提案の仕方、接客の仕方、売り場のあり方を見直してきた」 

 2026年3月期の連結業績で、売上高・営業利益・純利益の全てで青山商事を上回り、初めて紳士服業界トップに立ったAOKIホールディングス。 

 近年は働き方改革でテレワークが増加、年間を通じてカジュアルな服装での勤務を認める企業の増加など、紳士服業界を取り巻く環境変化は大きい。そうした状況を踏まえ、同社はビジネス(メンズ)・カジュアル・レディースの売上高構成比率を従来の「7・2・1」から「4・3・3」にさせようとしている。 

そのカギを握るのは、新たな商品戦略『SUITing(スーティング)』の推進。例えば、1着のジャケットに3種類のインナーやパンツを合わせる着回しを提案することで、新たなファッションの楽しみ方を提案している。

「上下・同素材・一揃えの服というのを、一緒に売るのがスーツ、同素材のものをバラで売るのがセットアップ、カジュアル用の素材で売るのがパジャマスーツといったように捉えれば、我々の強みが生きるだろうと。スーツをつくる力と販売する力という我々の強みを最大限生かせるよう簡単・便利・経済的な着回しの仕方を提案できれば」

 様々な業態を持つことでリスク耐性に強い企業体をつくろうと、現在はファッションから複合カフェやカラオケなどのエンターテイメント、ブライダルといった幅広い事業を展開。たとえ本業の紳士服が低調でも、好調の複合カフェがそれを補うという形で成長している。

「モノ・コトの両方を売るビジネスを展開している企業グループは他にあまりないと思う。それが当社の独自性になっているし、いろいろな業態を抱えることで人が育つだろうと。実際、個々の事業会社で経営を学び、実践で結果を出せる人材が育ってきた。今後も人を大切にする企業として成長していきたい」

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