パナソニック コネクトは、東日本旅客鉄道(JR東日本)・JR東日本メカトロニクスと共同で取り組む、上越新幹線における顔認証改札機の実証実験を、11月6日より長岡駅にて開始することを発表した。
改札の通過がスムーズでワクワクする体験に!
JR東日本では、Suicaをより高度なサービスプラットフォームへと進化させる改革「Suica Renaissance」を推進する中で、“改札はタッチするという当たり前”を越えるため、「ウォークスルー改札」の検討を開始。その一環として今般、顔認証改札機の実用性検討に向けた実証実験を実施するという。
そして実証実験の開始にあたり、国内における複数の顔認証改札機の実証実験・実導入事例における実績を有するパナソニック コネクトも参画。同社は、40年以上にわたるカメラ画像処理で培った画像鮮明化技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、顔の向きや経年変化、眼鏡・マスクなどにも影響され肉高精度の顔認証技術を保有している。これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などにおける顔認証技術を応用したシステムを展開しており、今回の実証実験でも、厳格ながらストレスフリーで、かつ旅のワクワク感を演出する“未来型改札機”を開発したとする。
同改札機では、立ち止まった状態での認証やカメラへ顔をかざす動作など、自然な歩行を妨げる行動を必要とせず、子ども連れや大荷物の場合にもストレスフリーな通行を実現するという。また通過の際には筐体内の映像・音響が連動し、利用者の高揚感を高めるといい、デザイン自体も新幹線を意識した未来への期待感を与える革新的なものに。さらに、画像解析技術の活用によるなりすまし対策も実装されるなど、厳格な本人確認も実現されるとした。
なお今回の実証実験は、上越新幹線の長岡駅にて行われる予定で、2026年3月31日までの約5か月間(2025年12月25日~2026年1月7日の年末年始期間を除く)を期間とする。パナソニック コネクトは、この実証実験通じて顔認証精度や演出などさまざまな面で検証を進め、利用者の利便性向上に貢献するとともに、スムーズでワクワクする通行体験の実現に貢献していくとしている。


