Windows Latestは10月29日(現地時間)、「Windows 11 AI feature lets you copy texts from screen, images or PDFs, now rolling out」において、Windows 11に画面や画像、PDFのキャプチャーからテキストを抽出してコピーできるAI機能が使えるようになったと伝えた。
この機能はWindows標準のスクリーンショット機能に追加されたもので、Microsoftの説明ではAIを使って画像からテキスト認識を行っているという。
キャプチャバーに追加された「Text Extractor」
Windowsでは、これまでも「Snipping Tool」アプリを使えば画面キャプチャからテキストを抽出することができた。ただし、この機能を使うにはキャプチャー後にSnipping Toolのメインウィンドウにアクセスして画像を操作する必要があった。
これに対して、Microsoftが最近実施したアップデートでは、Windows標準のスクリーンショット機能に、テキスト抽出機能が統合されたという。この機能が有効になった場合、[Win]+[Shift]+[S]のキーボードショートカットでスクリーンショットを呼び出した際に、画面上部に表示されるキャプチャーバーに「Text Extractor」というメニューが追加される。
これをクリックして、画面からキャプチャーする領域を指定すると、しばらくその領域が明るく光った後で、テキストが抽出されてクリップボードにコピーできるようになる。
待たれるAIによる補完機能
画面キャプチャからテキストを抽出したいケースは意外と多い。Snipping Toolのウィンドウを触らずにスクリーンショットから直接テキストをコピーできるようになるのは嬉しい拡張である。ただし、少なくとも本稿執筆時点では、テキストがぼやけていたりして判読できない部分がある場合に、そこをAIが補完してくれるような機能は備わっていない。
スクリーンショットのテキスト抽出機能は、Snipping Toolを最新版にアップデートすることで使えるようになる。筆者の環境では、Insider Preview版において、Snipping Toolをバージョン11.2509.30.0にアップデートしたら利用できた。Windows Latestではバージョン11.2508.29.0で動作することを確認したという。Snipping ToolはMicrosoft Storeアプリからアップデートできる(ただしストア内での日本語のアプリ名は「切り取り領域とスケッチ」)。


