Windows Latestは6月10日(現地時間)、「Windows 11's CPU performance boost released today, enable it using these steps」において、Windows 11の新機能「低遅延プロファイル」が正式リリースされたと伝えた。
プレビュー更新プログラム「KB5089573」への導入が確認されていた同機能だが、6月9日にリリースされたセキュリティ更新プログラム「KB5094126」において幅広いユーザー向けに展開が開始されたという。
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低遅延プロファイルとは何か
低遅延プロファイルはアプリの起動時やスタートメニューを開く際など、急激な負荷上昇が予想される状況下において事前にCPUクロックを最大値に引き上げる機能だ。短時間(1~3秒)だけクロックを引き上げることで、消費電力の上昇を抑えつつ動作のもたつきを改善する。
ユーザーへの明確な通知などが存在しないため、機能の状態および高速化を認識することは困難とされる。そこで、Windows Latestはユーティリティーツール「HWiNFO」を用いた確認方法を紹介。CPU負荷が急激に高まる瞬間を監視できると報告している。
筆者も同様の検証を行い、CPU負荷の急激な上昇を確認した。ただこれは簡単な検証方法とは言えないことから、より視覚的にわかりやすい方法を検討し、タスクマネージャーを使用した検証を試みることにする。
タスクマネージャーで動作を検証
低遅延プロファイルは段階的な展開の対象となっており、KB5094126をインストールしても直ちに有効になるとは限らない。今回は確実に機能を切り替える必要があるため、「ViVeTool」を使用する。有効化の手順は次のとおり。
- スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」をクリックする
- ViVeToolの展開ディレクトリに移動する
- コマンド「./vivetool /enable /id:58989092」を実行する
- コンピューターを再起動する
次に、タスクマネージャーを用いた検証を実施する。テスト環境はVirtualBoxで構築した仮想環境とし、CPUは2コアに制限した。検証手順は次のとおり。
- コンピュータ起動後、最初にタスクマネージャーを起動する
- 左下の設定ボタンをクリック
- リアルタイムアップデートスピードを「高」に変更する
- パフォーマンスタブをクリックし、「CPU」を選択する
- グラフの任意の位置を右クリックし、「グラフの変更」→「論理プロセッサー」を選択する
- CPU負荷が落ち着くまで数分待機する
- Microsoft Storeを起動して、CPU負荷の推移を確認する
CPU負荷の立ち上がり方に違いを確認
今回はMicrosoft Storeの起動時におけるCPU負荷の上昇の違いを確認した。低遅延プロファイルを無効化した条件では直線的なCPU負荷の上昇がみられたが、機能を有効にすると上昇角度がわずかに急峻になることがわかる。
結果は環境に大きく左右されることが推測される。このテスト環境では体感できるほどの違いは確認できなかったが、より低スペックなPCであれば高速化を体感できる可能性がある。
なお、低遅延プロファイルのバッテリー寿命に与える影響は軽微とされる。今回のテストでもCPU負荷の合計に大きな変化はなく、機能を有効化したことによる消費電力の増加はわずかとみられる。
