Neowinは6月8日(現地時間)、「A configuration or server error has occurred」において、Windowsを搭載したDell製PCで相次いでいたブルースクリーンエラー(BSOD)および無限再起動ループに関して、Dellが公式サポートアドバイザリーを通じて原因と対処法を公表したと伝えた。
原因はWindows 11ではなく、Dellが最近リリースしたサポートツール「Dell SupportAssist修復サービス」および「Alienware SupportAssist修復サービス」の最新版にあったようだ。
原因はDellの修復ツール
今回のDell製PCの不具合は、約1カ月前の2026年5月にNeowinが報じた問題の続報にあたる。Windows搭載のDell製PCで、同社のOS修復ツール「SupportAssist OS Recoveryツール」をバージョン5.5.16.0にアップデートした場合に、約30分おきにBSODが発生するというもの。問題はNeowinのフォーラムメンバーによって報告されたが、当時Dellは公式コメントを出していなかった。
Dellは公式サポートアドバイザリーを公開し、この問題の原因がWindows本体ではなく、自社が提供する「Dell SupportAssist修復サービス」または「Alienware SupportAssist修復サービス」のバージョン5.5.16.0にあると正式に認めた。これらのサービスはSupportAssist OS Recoveryツールに含まれるコンポーネントである。
修正版となるバージョン5.5.16.1はすでにリリース済みで、これによって問題は解消されているとのこと。なお、問題のコンポーネントはメインのSupportAssist修復ツールとは独立して動作する。そのため、Dellはトラブルシューティング時にメインアプリを削除しないよう注意を促している。
バージョン5.5.16.1へのアップデート手順
Dellが推奨するアップデート手順は次のとおり。
まず、Windowsの設定アプリの「インストール済みアプリ」のページで、「Dell SupportAssist Remediation」のバージョンが「5.5.16.0」であるかどうかを確認する。もし該当する場合は、スタートメニューで「Dell SupportAssist」を検索して起動し、「ソフトウェアのアップデート」を利用してバージョン5.5.16.1にアップデートする。
アップデートは、「Dell Command Update」でも可能だという。この場合、スタートメニューで「Dell Command Update」を検索して起動し、「チェック」をクリックしてアップデートを確認する。バージョン5.5.16.1が配信されていれば、それを適用すればよい。
Dellでは、アップデート前には重要データのバックアップをとり、作業中は電源接続を維持するように注意を促している。また、アップデート後も症状が続く場合にはDellサポートフォーラムに報告するよう呼びかけている。
OEM製ツールやBIOSが原因の障害も
なお、HP製のPCでも別途、アップデート後の起動トラブルが発生している。こちらは、2026年4月にHPが配布したBIOSアップデートを適用した後で、一部のPCで起動時にBitLocker回復画面が繰り返し表示されてWindowsを実行できなくなるというもの(関連記事:HP、BIOS更新でWindows 11起動不能の不具合認める BitLockerループ発生 | TECH+(テックプラス))。正しいリカバリーキーを入力したとしても、次の再起動でまた同じ画面に戻ってしまう。
HPでは公式サイトに掲載した次のサポート文書で、問題の原因と対処方法を説明している。
今回報じられたいずれの問題も、原因はWindows側ではなく、PCメーカーが提供するソフトウェアやファームウェアに起因するものだった。BIOSや保守ツールのアップデートは、システムの基盤部分に関与するため、不具合が発生した場合にはOS障害と同等以上の影響を及ぼす可能性がある。
今回の事例は、OS本体ではなくPCメーカーが提供する保守ツールやファームウェアが原因でも重大な障害が発生し得ることを示した。
