
世界陸上競技選手権を見て
千駄ヶ谷の国立競技場で世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日まで開催された。世界新記録が1件、大会記録が7件更新されるなど、大いに盛り上がった。
約200の国・地域から2000人以上の選手が出場。筆者も大会5日目に観覧したが、約6万人の入場客が選手に拍手を送り、選手と観客が一体となる姿に感動を覚えた。観客には外国人も多かった。
一方で、ロシアのウクライナ侵攻が続き、イスラエルのガザ地区侵攻も激しさを増す。東京。・千駄ヶ谷では、各国選手が技を競い合いながらも、互いに健闘をたたえ合う姿に、スポーツの良さを改めて思い知らされた。
この大会が成功した舞台裏では、大会を支える、様々な領域のスタッフがいた。4年前の東京五輪・パラリンピックでは、〝観客なし〟だったのが、今回はスタンドも観客で埋まっており、内外から来た観客が選手を応援。人と人がつながることで地球は成り立っていると感じた。
スポーツシューズメーカーのアシックス会長・廣田康人さん(1956年=昭和31年生まれ)も連日、会場を訪ねて、日本選手はもちろん、各国選手を激励。
陸上選手の36%は同社製のシューズを履いて出場したといわれる。ナイキやアディダスとの競争も激しいが、こうした平和の大会での競争は大歓迎である。
廣田さんは、「毎日わたしもランニングを楽しんでおります」と語る。人と人をつなぐ仕事に就いている人たちの表情が明るいことに心も癒される。