NVIDIAの創業者兼Jensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は5月28日、中国のAI企業の技術力が向上していると見ているようだ。特にHuawei(ファーウェイ)については、「かなり手強い存在になっている」という。

米国の製品と中国の代替製品との技術的な格差は縮小

フアン氏が中国のAIについてコメントした。米政府は中国の技術力を抑えようと輸出規制を敷いいる。NVIDIAはこの規制により、中国市場での製品提供が難しくなっており、今四半期だけで80億ドルの売上損失を見込んでいるという。

同氏は「中国の競合企業は進化している」とコメント、中でも大きなターゲットになっているHuaweiについては「かなり手強い存在になっている」と述べている。

AI開発に必要な高度なGPUなどが手に入らないことが逆に自国での開発につながっている、というのがフアン氏の指摘で、米国の製品と中国の代替製品との技術的な格差は縮小していると述べる。ファーウェイの最新AIチップはNVIDIAの「H200」の性能にかなり近づいているという。

フアン氏はインタビューで「中国市場の重要性を過小評価することはできない。中国は世界最大のAI研究者がいる」などとし、暗に米政府は対中AI規制を見直しする必要があると主張した。Bloombergのインタビューに応じている。