アイルランドが、キオクシアやラピダスをはじめとする日本の半導体関連企業の誘致活動を加速する。すでにインテルやAMDといった大手がしっかりと根付いているが、さらに海外投資を呼び込んで経済成長の原動力にする。背景にあるのは、最大の産業であるライフサイエンスの成長率が鈍化傾向にあること。右肩上がりの半導体産業に改めて注目し、近く補助金の増額などを盛り込んだ企業誘致施策を公表する予定だ。

  • アイルランド半導体業界の最新動向を、同国の政府産業開発庁(IDA)に聞く
    出所:IDA Ireland

アイルランド最大の産業であるライフサイエンスは製薬と医療機器産業からなり、国内総生産(GDP)の約30%を占める。2番手のテクノロジー分野は同約20%の構成比で、うち半分の10%ほどが半導体関係である。2028年までの半導体産業の年成長率予想が約5%なのに対してライフサイエンスは同3%とみられ、ゆくゆくは逆転も考えられる。

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