田中貴金属工業は3月12日、第5世代シグナルリレー向けのテープ接点として、0.2mm幅という小型化を実現した次世代接点「極小クロスバー接点」を開発したことを発表した。

  • 第5世代シグナルリレー向け極小クロスバー接点

    田中貴金属工業が開発した第5世代シグナルリレー向け極小クロスバー接点(出所:田中貴金属工業)

近年進展している電子機器の小型化に伴い、外部から電気信号を受け取って電気回路の開閉や切り替えを行うリレーの小型化に対する要求も高まっている。通信機器や設備機器、家電製品などさまざまなデバイスに広く用いられるリレーにおいて、そこに組み込まれている接点は、確実に動作しなければデバイスの誤作動や故障を引き起こす可能性があることから、高い信頼性が求められる。しかしリレー自体の小型化が進むにつれ、接点の重みによって電気回路開閉時にバウンス(意図しない接点の開閉により誤作動につながる現象)が発生してしまうことが課題となっていた。

だが現在では、接点自体を小型・軽量化することでバウンスの抑制が期待できるとされ、より精密な電気信号の制御を実現しデバイス誤作動などの軽減に貢献できるとする。また接点の小型化は省資源(省地金化)にもつながることから、コスト削減効果も期待できるという。

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