isapceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2(SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON)の「RESILIENCE」ランダー(月着陸船)が1月15日15時11分(日本時間)に打ち上げられた。
打ち上げ場所は米フロリダ州ケネディー宇宙センター 39A射点で、SpaceXのFalcon 9に搭載される形で打ち上げられた。
ミッション2は以下の10段階のマイルストーンが設定されている。打ち上げに向けた準備完了に伴い、すでにSuccess 1は完了済みとなっている。
- 打ち上げ準備の完了(完了)
- 打ち上げおよび分離の完了(完了)
- 安定した航行状態の確立
- 初回軌道制御マヌーバの完了
- 月フライバイの完了
- LOI前全ての深宇宙軌道制御マヌーバの完了
- 月周回軌道への到達
- 月周回軌道上でのすべての軌道制御マヌーバの完了
- 月面着陸の完了
- 月面着陸後の安定状態の確立
RESILIENCEランダーは打ち上げから約1時間33分後にFalcon 9より無事切り離しが行われた。その後、機体の健全性確認などが進められ、地上と機体との通信などができたことから、Success 2を完了したことをispaceが発表している。
この後、RESILIENCEランダーは3月ごろに月に到着、5月から6月にかけて月着陸を目指すことが予定されている。
なお、RESILIENCEランダーには以下の6つのペイロードが搭載されている。
- 高砂熱学工業の月面用水電解装置
- ユーグレナの月面環境での食料生産実験を目指した自己完結型モジュール
- 台湾国立中央大学宇宙科学工学科が開発した深宇宙放射線プローブ
- バンダイナムコ研究所のGOI宇宙世紀憲章プレート
- ispaceの欧州法人ispace EUROPEが開発したマイクロローバー「TENACIOUS」
- スウェーデンのアーティストによる「ムーンハウス」と呼ぶ赤い小さな家