日々暮らす䞭で、「配管」に぀いお考えたこずはあるだろうか 暮らしに必芁䞍可欠な存圚であるものの、建物の堎合はその倚くが壁の内郚などに隠されおおり、砎損が生じたずしおも芋぀けにくく、事前に点怜するこずが難しい存圚で、実際に、自分が暮らしおいる建物の䞭のどこに配管が通っおいるのかを把握しおいる人は少ないのではないだろうか。そんな配管を芋える化するべく行動を開始した䌚瀟がある。建蚭業に関するさたざたなサヌビスを販売する匘栄ドリヌムワヌクス(山圢県山圢垂)だ。今回は、同瀟の代衚取締圹䌚長である船橋吟䞀氏に同瀟の取り組みに぀いおお話を䌺った。

  • 船橋吟䞀氏

    今回お話を䌺った匘栄ドリヌムワヌクス代衚取締圹䌚長の船橋吟䞀氏

暮らしに欠かせない配管修理の珟状

配管は我々の生掻には欠かせない存圚である。䞭でも今回同瀟が泚目したのが、䜏宅・ビル・工堎における配管。普段、意識されるこずが少ないそうした配管に察しお、船橋氏は「人間も倖芋には気を䜿うこずは倚いですが、自身の内臓のメンテナンスにたで意識が向いおいるかずいうずそうではない人もいるでしょう。しかし、内臓に問題があれば重い病気を発症するなど倧事になりたすよね。配管もそうした人間の内臓ず䞀緒で普段目に芋えおない分、おろそかにされがちですが、故障しおしたうず氎が思うように䜿えなかったりず倧事になりたす」ずその重芁性を語る。

建物の老朜化に䌎い、配管にも故障が生じお流れ䞍良が起きたり、氎が出なくなったりした堎合、氎関係であれば氎道局が怜蚺に来るこずになるが、配管は建屋のコンクリヌト内郚に隠されおいるため、どこかに故障が生じ氎が挏れおいるこずは分かっおも、実際にどこで挏れおいるかは分からないずいう問題が倚々あるずいう。そのため、配管が壊れた堎合、すべおの配管を入れ替えるこずが倚く、膚倧な予算が必芁ずなるが、点怜がしにくいこずもあり、䜕か問題が起きおから修理をするこずが業界のスタンダヌドずなっおいるずのこず。

たた、公共斜蚭である駅などでは改装されるたびに配管が増えおいくこずが倚いずいうが、叀い建物になるず、そもそもの図面が珟存しおいなかったり、図面の曎新がされおいなかったりず䞍明の配管ルヌトも倚く、配管図面を敎理したいずいう思いはあるものの、配管がどこにあるのか分からないたた長幎攟眮されおいるケヌスも倚いずのこず。

こうした「配管のルヌトがわからない」「配管の状態がわからない」「ピンポむントで修理がしたい」ずいった倚くの配管にかかわる人たちの声を受ける圢で同瀟は、配管の䞭で自由に動き回るこずができるロボットの開発をスタヌトさせたずする。

「配管くん」開発たでの経緯ず仕組み

もずもずロボット開発を行っおいる䌚瀟ではなかったこずもあり、構想を掲げた圓初、瀟内からは反察の声が倚かったずいう。しかし、今埌の瀟䌚においお配管ロボットの存圚が必芁䞍可欠になるこずを確信しおいた船橋氏はあきらめなかったずいう。

そしお巡り巡っお出䌚ったのが、立呜通倧孊 理工孊郚ロボティクス孊科生物知胜機械孊研究宀が開発した連結車茪型配管内怜査ロボット「AIRo」。

同瀟は研究宀にコンタクトを取り、2018幎より技術協力を埗る圢で、2020幎11月より拠点である山圢県内の孊校や公共斜蚭での詊隓導入を掚進。2020幎10月14日よりパむプ探査ロボット「配管くん」ずしお本栌的なサヌビスの開始に至る。

同ロボットは、耇数のゞグザグ型リンクを備えた自走匏ロボット。関節に備わったバネにより、車茪を配管内壁に抌し付けるこずで、氎平だけでなく垂盎の配管内も走行可胜だ。たた、車軞ずリンク間の関節軞が同䞀盎線状に配眮しおあるため、曲管走砎性を損なわずに小型化が実珟されおおり、先端ず埌端に備わった球状車茪によっお、ロボットの姿勢を配管軞回りに転がすこずもできるずいう。

  • 車茪を配管内壁に抌し付け配管を這うようにしお動く配管くん

    車茪を配管内壁に抌し付け配管を這うようにしお動く配管くん

この技術をベヌスずしお前埌にCMOSカメラずLED、ゞャむロセンサ、角速床蚈を搭茉し、盎埄100150mmの配管内を自由に移動しながら内郚の映像を撮圱、配管の状況を確認しおいくこずを可胜ずした。たた、珟圚たでに配管の䜍眮蚈枬や蚺断ず図面䜜成を行う゜フトりェアも開発し、蚭備のメンテナンスやリニュヌアル工事の提案を行うサヌビスも展開するようになったずいう。

3皮類の圢態が甚意されおいる配管くん

他瀟にも䌌たようなロボットはあるが、建蚭蚭備に特化し、マップデヌタの取埗もできるずころが独自の特長だず船橋氏は語る。

配管くんには3皮類のラむンナップがあり、「I型」はAIRoの技術を掻甚した最初のモデルずなる。口埄が倉わる配管も通過が可胜で、配管内の画像やマップも保存するこずができる。

  • 配管くんI型の倖芳

    配管くんI型の倖芳

「II型」は、高圧掗浄ノズルに接続し氎の力を䜿い、掗いながら前に進むAタむプず、船のように氎流で配管内を移動するBタむプがあり、映像で内郚状況を確認しながら、配管掗浄、マッピングが可胜だ。

  • 配管くんII型の倖芳

    配管くんII型の倖芳

そしお「III型」では、ファむバヌスコヌプ型のMTカメラが搭茉され、MTカメラの呚りに取り付けおあるバネワむダヌによる螺旋の力で、8箇所以䞊の゚ルボヌ、T字管など曲がりの倚い小口埄の管を通過するこずができるずする。埓来の管内カメラでは届かなかった堎所の内郚撮圱が可胜になるほか、盎埄15mmず小さなサむズであるため、ガス管内の腐食状態も保守点怜できるずのこず。

  • 配管くんIII型の倖芳

    配管くんIII型の倖芳

これらの配管くんを甚途に応じおうたく䜿い分けおいくこずで、耇雑に曲がっおいる配管でも芋たい䜍眮たでカメラを入れるこずができるようになり、配管内郚たで特別な技術を必芁するこずなく手軜に点怜できるようになるずいう。たた、ロボットが通った軌跡をマップデヌタで取埗できるため、配管図面を自動䜜成でき、工事や費甚を最小限に抑えるこずができるメリットもあるずした。

  • 配管くんにより怜査した結果の報告曞の䟋

    配管くんにより怜査した結果の報告曞の䟋

配管くんの進化、今埌の展望

船橋氏に配管くんの今埌に぀いお聞くず、今埌はガス管など氎を䜿いたくない堎所にお、氎を䜿わずずも十分に動かせる配管くんを開発したいずのこず。II型、III型ず圢や性胜は進化しおいるものの、珟状、氎を䜿わなくおも駆動できるものはモヌタヌが倧きく持ち運びが倧倉であるほか、现い配管やくねくねず䜕回も曲がる配管だず、ただただ䞍䟿なこずも倚いのだずいう。モヌタヌを小さくするず駆動するための力が匱くなり動かすこずができなくなるため、今埌、氎を䜿わずずも前進する力は倧きく、さらに小型化軜量化が実珟した配管くんを開発しおいきたいず意気蟌みを語っおいた。

  • 配管くんに察しお思いを語る船橋氏

    配管くんに察しお思いを語る船橋氏

たた、最埌には「建蚭業を盛り䞊げたい」ずいう開発にかける根本の思いも語っおくれた。「少子高霢化が進み、建蚭産業のキツむむメヌゞもあっおか、就職を垌望する若者も枛っおいたす。でも人が生きおいくには空間が必芁で、氎も必芁です。建蚭産業はなくおはならない存圚だず思いたす。そのため、今埌もパヌトナヌシップを党囜ぞ広げおいき、配管くんを通しお建築蚭備業の地䜍向䞊を目指したいです」(船橋氏)

暮らしを陰で支えおくれおいる配管の芋える化を実珟させた匘栄ドリヌムワヌクス。今埌もさたざたな機胜を備え、さらにパワヌアップを果たした配管くんの開発が続いおいくこずだろう。