ソフトバンクは、ソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を提供する米MODEと資本・業務提携契約を締結したと4月28日に発表。生成AIとIoTを活用し、建設や製造現場における、データに基づく意思決定の高度化を目的としている。

  • 「BizStack」による現場データ活用のイメージ

    「BizStack」による現場データ活用のイメージ

今回の提携では、MODEの現場データの統合・構造化技術と、ソフトバンクの生成AI、クラウドサービス、通信ネットワーク、法人顧客基盤を組み合わせる。建設・製造分野などの現場業務におけるデータ活用の導入と定着を進める。

「BizStack」は、設備や場所などの管理対象を「エンティティ」として捉え、実空間から得られたデータを構造化・統合するIoTプラットフォーム。業務の流れに沿って現場データを活用できる点が特徴で、スマートフォンやタブレットからチャットで質問するだけで必要な情報にアクセスできるという。

具体的には、「BizStack」をベースに、データ主権を備えたクラウドサービスや通信ネットワークなどを組み合わせる。これにより、「BizStack」の導入支援、日本国内での安全なデータ管理・運用環境の構築、生成AIによる機能拡充などを進め、建設や製造現場で活用できる生成AIモデルの構築をめざす。

導入事例として、鹿島建設は一部の建築工事現場で「BizStack」を試適用し、各種点検・確認業務やデータ収集・報告に活用した。現場社員の判断の迅速化や業務効率化の効果を確認したほか、従来は各現場社員の経験に依存していた判断業務の標準化にもつなげているという。ある点検・確認業務では、1現場当たり月間50時間の工数削減につながった事例もあるという。

今後、ソフトバンクはMODEと連携し、建設業に加え、製造業における設備保全、品質管理、構内物流、在庫管理などの現場業務へ展開する。継続的な業務改善や経営判断につながるデータ基盤を構築するとともに、顧客ごとの個別開発に依存せず、複数の現場や産業へ展開できる仕組みを構築していく。