Cadence Design Systemsは10月17日(米国時間)、「Arm Neoverse Compute Subsystems(CSS)」をベースとした高度に差別化されたカスタムSoCの開発を促進することを目的としたエコシステム「Arm Total Design」に参加したことを発表した。

この協業の一環として、ArmとCadenceのユーザーは、Cadenceのフルフロー・ソリューションのシステムレベル設計検証およびインプリメンテーション・ソリューションへのアクセスを通じて、SoC設計プロセスをさらに加速することができるようになるという。具体的には、開発コストの削減、リスクの低減、チップの市場投入期間の短縮を実現しながら、検証済みでカスタマイズ可能なサブシステム上で差別化された製品を作り出すことができるようになるとしている。

すでに「Cadence Joint Enterprise Data and AI(JedAI)Platform」や「Cadence Cerebrus Intelligent Chip Explorer」、「Verisium AI-Driven Verification Platform」を含む生成AIベースのソリューションなどといったCadenceのデジタルインプリメンテーションおよびデジタル検証のフルフロー、設計IPソリューションがArm Neoverse CSSで実証されているほか、両社のユーザーがターンキー方式のCadenceのデザインサービスを利用できるようになり、Armベースのシステムをコンセプトからテープアウトまで、一貫した設計を実現できるようになるともしている。