アステラス製薬は10月13日、スマートフォン向けGPSゲームアプリ「ムーミンムーブ」を通じた、歩行習慣や行動に関するデータの取得と解析について、北海道および青森県とそれぞれ提携したことを発表した。

今回の提携は、アステラス製薬のRx+事業における「慢性疾患の重症化予防」の一環として行うものだ。Rx+事業事業とは、医療用医薬品領域で培った知見と最先端の医療技術や異分野の技術を融合させ、ペイシェントジャーニー(患者が疾患や症状を認識して医療機関を受診し、その後の服薬や治療などに関わる一連の行動全体の流れを表したプロセス)の全体において患者への貢献を目指す事業。

ムーミンムーブは位置情報を使用するゲームであり、利用者が実際に歩くことでストーリーが進行し、アイテムを入手するなどムーミンに登場するキャラクターやムーミン谷の世界観を楽しめる。日本では10月11日にベータ版がテスト配信された。

アステラス製薬はムーミンムーブから得られるデータを研究目的に利用できる契約をゲームの開発元であるTribered Oyと締結しているとのことだ。

  • ムーミンムーブの画面例
  • ムーミンムーブの画面例

    ムーミンムーブの画面例

今回の提携により、アステラス製薬はアプリを通じて得られる利用者の歩行習慣や行動に関するデータを取得し、解析できるようになる。北海道と青森県はアプリの案内や利用促進を担当し、アステラス製薬が利用者の行動データを解析してその結果を北海道と青森県へ提供することで、歩行促進や健康増進が狙えるとしている。

今回の取り組みにおけるデータは全て個人を特定できないように取得し、利用される。アステラス製薬は「慢性疾患の重症化予防」を目的として、歩行習慣の改善や行動変容のための研究を行う中で、ゲームの楽しさを提供することが効果的な行動変容を促すと仮説を立ててプログラムを開発しているという。