なお三井住友海上は、2015年から宇宙保険担当駐在員を海外拠点に常駐、スパークス・グループが設立した「宇宙フロンティアファンド」への出資や、月面着陸船のリスクを補償する月保険の開発など、宇宙分野への参画を積極的に行っていることで知られている。

その知見と経験を活かし、今回の共創活動では、JAXAから提供を受けた情報や、関連企業からのニーズを踏まえ、宇宙旅行に関するリスクを定量的および定性的に把握し、最適な保険を設計するという。

一方のJAXAは2022年、毛利衛宇宙飛行士のスペースシャトル初搭乗から30周年を迎え、その間積み重ねてきた有人宇宙活動での実績をもとに、訓練中から打ち上げ時、ISSでの滞在、帰還のサイクルで生じ得る事象や想定すべき事項に関する情報を提供するとしている。

また今回の共創活動を通じ、保険業界で培われたリスクの把握や定量的評価方法に関する知見を獲得し、有人宇宙滞在に活かしていくともしている。

両者は今回の共創活動を通じ、宇宙旅行時代に適した保険を創出することで、「SPACE FOR ALL ~誰もが安心して宇宙に行ける時代」を目指すという。