新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6月23日、物流拠点や小売店舗などから住宅などへの配送サービス(ラストワンマイル物流)を「遠隔・非対面・非接触」で実現することを目的とした自動配送ロボットの実証実験を開始すると発表した。

NEDOは2022年4月に「道路交通法の一部を改正する法律」が成立したことを踏まえ、新たに事業化・サービス化を特に重視した開発目標を設定し、取り組みを加速する。開発した自動配送ロボットを用いて、市街地など全国4カ所の屋外で実証実験を順次実施する予定。

具体的には、屋外環境を安全に走行するための遠隔監視・操作システムの開発や、ロボットの自律移動機能の開発、実際のサービス実施予定の環境または実際のサービス実施環境に限りなく近い環境における実証実験および安全・安心に関わるエビデンスの収集などに取り組む。実証実験は、北海道石狩市、東京都中央区、神奈川県藤沢市、広島県広島市で行われる予定。

  • 実証実験の実施予定先、実証予定地

    各テーマの実証実験の実施予定先、実証予定地

なお同事業は2024年度までの3年間継続する予定で、約5億7000万円の予算を投入する見込みだ。