富士通とHexagon Safety, Infrastructure & Geospatial division(以下、Hexagon)は6月21日(米国太平洋標準時間)、持続可能な社会「Trusted Society」の実現を目指しデジタルツイン技術領域で提携することを発表した。

富士通が掲げるTrusted Societyは、人々が平和と繁栄の中で共に暮らすことができ、持続可能で、強靱な社会の姿を指している。両社は今回の提携によって、二酸化炭素の削減だけでなく、交通情報や災害時の状況のリアルタイムな把握など、持続可能性に関する社会課題を解決するユースケースの構築を進める予定だ。また、それらのユースケースを実現するためのソリューションの提供も推進する。

  • 両社の提携の概要図

    両社の提携の概要図

具体的には、Hexagonの可視化ツール「M.App Enterprise」やIoTフレームワーク「Xalt | Integration」と、富士通のストリーム・データ処理基盤「Digital Twin Utilizer」、映像解析プラットフォーム「Digital Twin Analyzer」、データの統合・管理プラットフォーム「Digital Twin Collector」などを組み合わせて、都市におけるカーボンニュートラルや安全性向上および運用最適化に向けて、都市モビリティ、交通、物流、スマートシティなどのユースケースを構築する。

ユースケース構築後には、運輸、物流、自動車などを手掛ける民間企業、行政、公共機関に対して具体的なソリューションを提供する予定とのことだ。一例として、都市の交通状況や災害状況を時間および空間の軸でモニタリングし、統合されたダッシュボードを提供するようなソリューションが想定されているという。

今回の提携によって、両社は民間企業と公的機関が持つさまざまなデータを組み合わせて、新たな価値を創造することで社会課題の解決につなげていくとしている。