SIAの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJohn Neuffer氏は、「世界的な半導体需要の高さから、今後数年間でより多くの半導体の研究、設計、製造が必要になる。ワシントンD.C.のリーダーたち(連邦議会議員)には、半導体の生産とイノベーションが米国国内で確実に行えるようにする米国のイノベーションと競争力を確保する法律(US Innovation and Competition Act:USICA)を早急に制定するよう要請する」と述べている。

米国では、半導体産業の強化に向けた補助金520億ドルを支給する法案の連邦議会での早期可決に向け、バイデン大統領、レモンド商務長官、半導体業界代表者らが再三にわたり連邦議会に要請を行っているものの、いまだに可決のめどが立っていない。SIAのNeuffer CEOの今回のコメントも、本来は半導体市場に対する所感を述べるべき部分であり、そこでこうした話題を取り上げることは異例と言ってよく、遅々として進まない法案の可決に対する関係者のいらだちが感じられる。