タッチパッドのカスタマイズ
Magic Trackpadをカスタマイズする専用のユーティリティツールは提供されていない。ドライバをインストールして機能が利用できるようになったMagic Trackpadは、Windowsのデフォルトの設定機能を使ってカスタマイズを行う。
設定アプリケーションを起動して「Bluetoothとデバイス」→「タッチパッド」を選択する。ここでカーソル移動速度、1本指タップ、右下1本指タップ、2本指タップ、2本指ドラップ、2本指ピンチなどを設定できる。
3本指と4本指の設定は「高度なジェスチャ」を選択すると表示することができる。
3本指と4本指の操作は「カスタムショートカット」を選択することでショートカットキーを割り当てることもできる。結構多くの作業をタッチパネルで行うことが可能だ。
最初は細かく設定を変えて好みの動作を探っていこう
2本指ジェスチャはデフォルトのままで特に問題ないと思う。設定を変更するなら、1本指での右下タップをマウス右ボタンクリック相当とするかどうかといったところだろう。右下タップがマウス右ボタンボタンクリックになっていると混乱するケースがあるので、その場合は設定を変更すればよい。
3本指と4本指のジェスチャはいろいろとカスタマイズできる。最初はいろいろな機能を割り当てると思うが、使ってみて「イラッ」とするタイミングが増えると思う。これは試行錯誤して自分が感覚的に便利だと感じる機能を探していくしかない。「何もしない」を設定するのも快適な操作のためには大切だ。自分の求める設定が見つかれば、Magic TrackpadはWindowsでもスタイリッシュで便利な道具として機能してくれる。
なお、Macであれば4本指でのピンチインやピントアウトといったジェスチャや、3本指でのドラッグといった操作を行うことができる。しかし、これら操作はWindowsがデフォルトのタッチパネルジェスチャとして提供していないため、本稿で紹介した方法では使うことはできない。
WindowsにおけるMagic Trackpadの利用については、今のところこれ以上の利便性は期待できない状況だ。Apple Magic Trackpadの価格を考えると、あえてWindowsで使う理由はない。しかし、スタイリッシュでガジェットとしても魅力的なデバイスでもあり、予算に余裕があるならWindowsで使うというのは悪くない選択肢だ。