ヤフーは12月21日、誹謗中傷などのガイドライン違反投稿への対応状況についてまとめた2020年度分の「メディア透明性レポート」を公開した。同レポートは「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」の提言書を踏まえて作成したものだという。

  • 「メディア透明性レポート」の記載内容概要

レポートはYahoo! JAPANにおける主要な投稿型プラットフォームサービスである「Yahoo!ニュース」のコメント欄と「Yahoo!知恵袋」を対象としたものだ。投稿の監視体制や削除理由、プロバイダ責任制限法に基づく対応状況などについて、数字や内訳などとともに説明している。

同社はこれまでにも、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールに加えて、独自に開発したAI(Artificial Intelligence:人工知能)などのテクノロジーを活用することで、「Yahoo!ニュース」では1カ月平均約1050万件のうち約35万件の投稿を、「Yahoo!知恵袋」では1カ月平均約450万件のうち約30万件の投稿を削除しているという。

レポートの内容については今後、ユーザーや外部の有識者の意見を取り入れながら、公表すべき事項の見直しや取り組みの再検証を行うなど、誹謗中傷への自主的な取り組みを継続的に改善するためのエコシステムの構築を目指すとのことだ。