ヤフーは9月9日、同社サービスのYahoo! JAPANにおいて、利用者の各種データの取り扱いについて説明する、「プライバシーセンター」をリニューアルしたことを発表した。リニューアルにあたっては、一人でも多くの利用者に情報を届けることを目的にしたという。

  • 「プライバシーセンター」リニューアルによるサイトの変化のイメージ

今回のサイトリニューアルに際して、できる限り説明を段階的に表示することで、一度に表示する文量を減らして読みやすさを改善している。さらに、サイト構造やナビゲーションの再設計によって、アクセシビリティの向上を目指す。また、データ利用のさらなる理解を促すために、用語集を追加している。

加えて、行動ターゲティング広告を配信する企業の情報をプライバシーセンター内へ集約した。さらに、海外パートナー企業へのデータ連携に関する具体例を追加するなど、より一層の情報提供を目指す。

同社は、利用者のプライバシー保護とそのための情報セキュリティ対策を最も重要な使命だと考えているという。近年はデータの価値が高まる中で、利用者が自分自身のパーソナルデータについて自発的にコントロールする重要性も加速している。そこで同社は、パーソナルデータを預かる企業が、その取り扱いについてわかりやすく説明する必要があるとしている。

その一方で、消費者庁の調査によると、Webサイトを利用する際にプライバシーポリシーに目を通していると回答した人は半数以下にとどまるという。プライバシーポリシーを読まない理由としては、文量が多いことや読んでもわからないといった理由が多く挙げられている。

同社はこれまでにも、プライバシーポリシーやパーソナルデータの取得や利用に関する説明を目的として、パーソナルセンターを提供してきた。そしてこのほど、よりわかりやすい情報提供を目指して、リニューアルに至ったのことだ。