tuthor=後藤大地

Microsoftは3月4日(米国時間)、Webブラウザ「Microsoft Edge」の最新版となる「Edge 89」をStableチャンネル向けに正式リリースした。The WindowsClub Newsは「Microsoft Edge 89 improves browser performance furthermore.」において、Edge 89の注目すべき新機能として、起動時を短縮する「スタートアップブースト」やリソース使用量を削減する「スリープタブ」を取り上げている。

  • Microsoft Edge バージョン 89.0.774.45(Windows版)

    Microsoft Edge バージョン 89.0.774.45(Windows版)

「スタートアップブースト」は、Edgeのコアプロセスをバックグラウンドで実行させておくことによって、ユーザーがアイコンをクリックするなどしてEdgeを実行した際の起動時間を短縮するというもの。この機能を有効にすることで、起動時間が29〜41%向上するという。バックグラウンドで待機するのは最小限のコアプロセスのみであり、Windowsのリソース使用量には大きく影響しないと説明されている。

「スリープタブ」は、複数のタブを同時に開いている場合、現在表示している以外の非アクティブなタブを強制的にスリープ状態にしてメモリとCPUリソースを開放することで、全体のリソース使用量を削減する機能になる。スリープ状態になったタブは、ページを完全に閉じた状態と違って、タブをクリックすれば即座にアクティブ状態に戻る。Microsoftによれば、スリープタブを有効にした場合、平均で26%のリソース使用量が削減できたという。

スタートアップブーストとスリープタブは、いずれも [設定]→[システム]のメニューで有効/無効を切り替えることができる。スリープタブは、スリープ状態のするまでの時間の変更や、スリープ状態にしないサイトの登録なども行うことが可能となっている。

  • 設定画面から「スタートアップブースト」と「スリープタブ」が有効化できる

    設定画面から「スタートアップブースト」と「スリープタブ」が有効化できる

また、Edge 89には、タブを画面左側に縦方向に配置する「垂直タブ」機能も追加されている。左上にあるタブアイコンをクリックすると、タブの配置が下図のように縦方向に切り替わる。再度アイコンをクリックすれば、従来の水平方向の配置に戻る。

  • タブを縦並びにできる「垂直タブ」

    タブを縦並びにできる「垂直タブ」

そのほかの新機能や変更点については、Microsoftの公式ブログの下記のエントリで詳しく紹介されている。